第4回ヤンサンオープニング選手権②(コラム第10回)

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コラム

2023/07/29「山田玲司のヤングサンデー」で作品を放送していただいた話2

女性キャラを出さない

今回もう一つ決めていたこと。

それは、とにかく女性キャラを出さないということでした。

女性が描いた男性キャラというだけで、女性っぽさが既に出ている気がしました。そのため、これ以上の女性要素は、ストーリーが膨らみすぎてバランスが取りにくかったのです。

また、キャラが多いと描くのも大変だし😅、ストーリーは王道、シンプルを心がけていたため、複雑になることを避けました。

少年のキャラ設定

それで、ヤンサン出演者以外で、唯一ひとりの少年だけ登場させたのですが、ビジュアルは「花とゆめ」に出てきそうな男子にしました。

進路に迷いがある十代の少年の設定のため、男くささは出さないようにしました🙂

放送中、「あの少年は、誰なんだ」というコメントを見かけました(そりゃそうだ😅)。

彼は、ヤンサンの視聴者の象徴として描きました。

象徴というのは、彼は視聴者自身であり、また、山田先生やその他、各々出演者様など皆さま自身でもあるということ。

つまり、「迷ったり悩んだり励ましたり励まされたり。」という、みんなの中にある1つの要素という感じです。

オープニングで山田先生と少年の顔が交差するところで、私はあなた、あなたは私というワンネスの概念も少し持たせました。

あの動き自体は、『マクロス7』のOPでバサラとガムリンさんの横顔が交差するところを参考にしました😊

また、山田先生=少年の意味も含めていたため、『名探偵コナン』OP(ギリギリchopのとき)のコナンと新一という同一人物の顔を分けて並べて見せるというところも参考にしました😊

結果的に、女子っぽい絵柄だと思われるかもしれませんが、これが今の私の絵柄なのです。

山田先生のキャラ設定


山田先生のビジュアルも私のオリジナルです。異世界転生ものを読んでいた影響か、なんとなくスマートなスタイルで、しかもこの暑いのにブーツを履いています🤣

ブーツをはいたギタリスト…マクロス7のバサラっぽくていいなとも思いました。全然ビジュアルは違いますが🤣

次に、山田先生の名前の「玲」の字が、B'zの松本孝弘さんが愛用しているピックやアンプ等機材に書かれる「玲」の字と同じなので、いつかこれをネタにしたいと思っていました。

そのため、今回、バンド設定で行こう!と決めました😎だから山田先生のギタープレイシーンは、松本さんを参考に描いています。

最後のシーンについて


最後、山田先生が描いている漫画の中のストーリーだったというオチで終わりましたが、その要素を入れたのは、

単に尺があまったからなのです。(えっ)

つまり、当初は、少年が夢から目覚めて前を向くところで終わるはずでした。しかし、もう少し何か入れないと、ラストカットに出す「山田玲司のヤングサンデー」のロゴまでの間が持たなかったのです。

そのとき、山田先生が漫画を描いているところを追加しようと思いました。

出演者のおひとりが「(山田先生が)自分の漫画で自分が登場し、誰かを救って、それを描き終わってニコッて…」気持ち悪いと言われていました。

確かにそうとも受け取れますし、そうだとしても「山田先生は自己肯定感の塊」であると(冗談半分かもしれませんが)言われてるので、あれはあれでいいかな、と私は思っていました。

ただ、今思えば、出演者の方々は、ひとつのアニメーションとしてしっかり見てくださったのだと分かりました。

その点、私は、キャラクター重視で描いていた、と気づきました😲

ストーリーもキャラクターも絡み合って作品ができるということが分かり、勉強になりました。ありがとうございます✨

上述したようにあの少年は特定の誰かかもしれないし、また「誰もが持っている要素」という意味もあります。

客観的に見ると、あのストーリーそのものをすべて山田先生が描いていることになります。

しかし、私は、ラストにあの少年の絵を笑顔で描き終えるということで、希望を持たせて終わりたかっただけでした。

どんでん返しはインパクトを与えるとともに、物語全てをひっくり返してしまう諸刃の剣なのだと分かりました。

自分の表現したいことをうまく伝えることができず、自分の実力不足を痛感したのでした💦

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