いざ緊急事態という時、どう動くか?
それは、普段からの心構えによるんだろうなと思います。
何もない平時は問題ないです。
いつもと変わらぬ日常なので、急な判断を迫られることもないです。
実はちょっと前に94才の祖母が骨折しました。
母から電話がかかってきて、取り乱していました。
『長時間の手術が必要になる』
『しかし、高齢で内臓機能も万全ではないので危険な手術になります。
『最善は尽くしますが万一の場合を覚悟してください』
と医師から告げられたと泣いていました。
今すぐ会いに行ってあげたかった。
母や祖母のそばに居てあげたかった。
でも海外で仕事しているし、いけませんでした。
悔しい気持ちと情けない気持ちになりました。
自分にはどうしようもできない、そう諦めるしかありませんでした。
手術前日から当日はそわそわしていました。
遠く離れた異国から祈るしかありませんでした。
結果、無事に手術は成功し命も助かりました。
ほんとによかった。
そう思う一方で、万一の事態になっていたら、ものすごく後悔しただろう、と思いました。
苦しく、つらい時期に隣に寄り添ってあげる事が出来なかった。
顔を見せて元気付けてあげる事が出来なかった。
世間一般の仕事をしている大部分の人は、仕事をほっぽり出して見舞いに行くなんてできないと思っていると思います。
少なくとも私の会社ではそうです。
入社して3年目くらいの時に、上司でお母様が無くなられて、それでもその上司は自分がやらなければならない緊急の仕事だということで仕事をしていました。
この時にも、ものすごく切なくなったのを覚えています。
仕事は仕事で重要だけど、プライベートの緊急事態はもっと重要。
でも、その緊急事態にすぐに対応できるか?
それは普段から準備が必要と感じています。
■簡単なことでいうと、いつでも仕事を引き継げるように情報を整理し共有しておく、とか。
■お金が必要ということなら、生活費や教育費などとは別に生活防衛のための余裕資金を貯めておく、とか。
■そもそも会社のルールに縛られたくないということなら、会社を辞めても生きていける方法を探す、とか。
これらは、普段からの準備が必要なんです。
1つ目はとにかく、2つ目、3つ目は準備に時間がかかります。
普段何もない平常時から、緊急時に備える準備が必要なんです。
今回は、痛切にそのことを感じました。
自分の生き方を、会社や他人に決めさせない。
自分が生きたいような生き方を自分で設計する必要がある。
祖母の骨折・入院でそう感じました。
ゼロ円マイホームは、その第一歩にはなるような気がしています。