怒り・執着を減らす、簡単だけど地道な方法

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■怒りはゼロにできない

いきなり出鼻を挫かれたように思われるかもしれませんが、残念ながら人類が存在している限りこの世から怒りや執着をゼロにすることはできません。むしろ私たちが生活する物質世界は怒りや執着が生存本能の根源になっています。

動物は人間よりも遥かに危機的状況を察知する能力を持っていますよね。人間には聞き取れない周波数を聞き分けたり、匂いを嗅ぎ分けたりできるのは、種を存続させるために必要不可欠な感覚、私たちで言うところの超感覚や霊感・第六感です。

人間は知恵を絞りこの世に法則を見出すことで文明を発展させ、超感覚を使わなくても生きていけるようにしただけのことです。それでも超感覚は私たちにある程度は残っており、それが虫の知らせや直感、なお鋭い人は霊感として持ち合わせているだけのこと。

その根源は「生き残りたい」ただ一点のみです。

ですから怒りや執着を完全にゼロにしてしまったとき、人類は生きる目的をなくします。それは死ぬことと同義です。ゼロにできないことを責める必要性はないのです。

ただ、だからといって普段から怒りを充満させて生きていくのはとても辛いし苦しいですよね。自分や他人を傷つけてしまうかもしれないのですから。

これから私が紹介する方法は、簡単ですが魔法ではありません。地道ではありますが、毎日する必要があるわけでもありません。
「怒りに我を失いそうで辛い」というときだけでも構いません。
結果として、今持っている怒りを100だとしたら翌日99にできていればOKです。そうやって死ぬまでに10まで減らすことができれば大成功なのです。


■怒りの対象をイメージする

怒りという感情は厄介なことに、本来怒りを向けている相手にきちんとぶつけないと、より増幅するという恐ろしい習性があります。
本来怒るべき相手に気付いていない、あるいは無視して他の相手で気を紛らわせているという状況は果てしない怒りを生むこととなります。

誹謗中傷などがいつまでも消えないのは、罵っている本人が本来向けるべき相手に怒りを向けていないからです。ですが、怒りを向けたい相手が身近にいたとしても、率直に意見することが困難なことが多いです。相手が全く理解を示してくれない、あるいは既に相手が故人である、このような場合は怒りが向かうべき先を失ったまま暴走することになります。

それでは具体的な方法を説明します。
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