正社員?独立?

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マネー・副業
よく、正社員として会社に残り続けるか、独立するかという論点が出ることがあります。

個人的な意見として、それぞれのメリットを記載してみようかなと思います。
一方でよく言われる、「成長余地」や「安定性」、「SOによる報酬のアップサイド」というのはやり方次第で解消できるのかなと思っています。

■正社員の良さ
・なんだかんだ、仲間がいて楽しい
 ⇒独立したあとに、「なんだかんだ寂しい」という理由で正社員に戻っていく方がいます。

・会社のリソースやノウハウを使って新しいことができる
 ⇒同じくコンサルをするにしても、コンサル会社内のベストプラクティスにアクセスできるのは大きなメリットです



■独立のメリット
・自分のパフォーマンス評価が画一的ではない
 ⇒例えば、新規事業プロジェクトの評価のされ方と既存事業の評価のされ方は本来は異なるはずですが、企業が「新規事業だから◯◯を評価しよう」と考えるのは稀です。そういう意味では、独立して業務委託で関わることで、自身の業務に最適化された評価がなされる可能性が高くなります。一方で、カウンターパートとの相性が肝になります(カウンターパートを変えてもらうことはできない)

・時間に融通性が生まれる
 ⇒昨今は、フレキシブルワークが増えていますが、それでも独立して個人で業務を行うものが一番融通は聞きます。


■一方でよく言われることへの反論(ここが一番伝えたい)
<成長余地>
正社員には教育投資が行われて、業務委託には教育投資はされないということから、独立してからは成長がしにくいと言われます。

確かに集団研修を業務委託社員に実施することはないと思いますが、そもそも集団研修で学べるものは、「会社として売上を上げるための教育」なので、従業員一人ひとりのキャリアに必要なコンテンツとは限りません。

一方で、業務委託でも「自ら仕事をとりにいく」スタンスであれば、未経験の領域を学び、経験を積むことができると思います。特に、地方の中小企業で「自ら仕事をとりにいく」ことがオススメです。たとえば、IT企業でデジタルマーケを担当していた人が、地方の中小企業のコンサルに入ると、「IT系の人」と認識されます。そうすると、サーバーの管理などの情報システム部的な仕事もさせてもらえるかもしれません。もちろん、最初は知識がないかもしれませんが、業務をする中で学ぶ余地があると思います。

<安定性>
確かに、正社員は解雇ができないため収入の安定性はあると思います。ただ、そもそも優秀な人であれば独立してからでもそうそう解約になることもないはずです。

また、正社員だと異動や転勤の可能性はあるはずですし、そもそも仕事が合わないと思えば転職をしていくことになるはずです。

逆に企業としても優秀な人を正社員で雇うのは転職されるリスクもあるので、必ずしも安心ではないはず。そういう意味では、ミッションとインセンティブをプロジェクトごとにしっかりと合意をしつつ、長期的に関わってもらうのほうが双方に安定性があるのではないかと思います。

<SOによる報酬のアップサイド>
スタートアップに転職する理由として、SO(ストック・オプション)があります。そもそもSOは上場しないと意味がないですし、そもそもその金額を現金でもらえていたらどうなのかという議論があります。(現在の株安ではなかなかSOを行使できない人が多いのではないでしょうか)

そして、SOは正社員にのみ付与できる権利ではありません。

信託型のSOを活用すれば、正社員でない方にも付与されます。勿論、これもその企業との合意次第です。まだまだ正社員のSOの提供優先順位が高いのは現実ではあると思います。


■結論
正社員も独立して業務委託で仕事をするのも、多少のメリット・デメリットの違いはあれど、結局はいかに「上流の仕事」を部門にまたがって対応して、自分の単価と業務範囲を広げるかだと思います。

そのような、キャリアの構築についてお役立ちできるところもあるかと思いますので、お気軽にお声がけいただければと思います。

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