師匠の面影

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コラム
               北村敦
「こんなに頑張っているのに、どうして上手くいかないのだろう」
「この痛み、いつになったらなくなるのだろう」

不運不幸が重なると、自分のことが、
嫌になってしまう時があります。

そんな時、私は手を合わせ祈ります。
すると、不思議なのですが、
ふっと、師匠の面影が浮かび、
師匠が、優しく語りかけて、
くれるように思うことがあるのです。

「自分で自分を励ませる人は、素敵な人です。
人の辛さも、わかる人です。
自分で自分を喜ばせる言葉を、強さを、賢さを持ちなさいよ。
落ち込んだ心をよいしょと自分で、持ち上げるのです。
そして、自分のことを好きになりなさい。
自分で自分を好きになれないと、人だって愛せないよ」

確かに。 そうです。
私のことなど誰も気にしてくれなくても、
私のことなど誰も信じてくれなくても、
私が自分自身を信じることを、やめてしまったら、
私が自分を嫌いになったら、
私が、生きる意味も、夢も希望も幸せも、
なくなってしまいます。

心で祈り続けると、
師は私の背中に手を当てて、
目を細め、さらに、笑顔で、
こう語りかけてくれるのです。

「たとえあなたが、
自分で自分を駄目だと思っても、
私はそうは思わないよ。
あなたが、使命の人であることを疑わない。
誰があなたを馬鹿にしようと、
私はあなたを尊敬します。
あなたを信じます。
今がどうであれ、素晴らしい未来が開けることを、
私は絶対に確信していますよ」

そうだ、そうだ、
百千万人の人から避難されたって、
百千万人の人が、理解してくれなくたって、
我が師はわかっていてくださるだろう。

元気を出さなければ、
痛みに耐えなければ、
どんなことがあっても希望を持って、
 少しずつでも前に進まなければ。

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