こんにちは。
今回は、「なかなか資格試験に受からない」とお悩みの方に、このような原因があるのではないか、という合格できない理由を考えてみます。
試験に合格できない要因は?
試験に合格できない要因を挙げると、
①合格できるだけの知識を覚えていない
②合格に必要な知識を覚えているつもりでも、本番で実力が発揮できない
③そもそも、勉強していない
ザックリと挙げると、このようになるかと思います。
③については、本人が自覚しているかと思われますが、①と②について、正直なところ本人の主観であるので、本当はどちらかわからないでしょう。
少なくとも言えるのは、
合格できるレベルに達していないから、不合格になる
ということです。
「努力は報われる」を額面通り受け取っていいのか?
努力の大切さを説くのに、「努力は報われる」という言葉があります。
確かに、何事も何の努力もしないで手に入れられることは、現実には少ないでしょう。「棚からぼた餅」という言葉もありますが、偶然によって望むものを手に入れられたというよりも、特に欲してもいない中で偶然手に入ったという意味が強いのでは、と思います。
努力しなければ、望むものは手に入らない、という意味では、「努力は報われる」という言葉もある意味当てはまるのかもしれません。
その一方で、闇雲に努力すればいいのか、と言えば、残念ながらそうとは言えません。
先ほどの「合格できない要因」について、
①合格できるだけの知識を覚えていない
ということを要因の一つに挙げました。
ただし、これは決して勉強していない、つまり、努力していないという意味ではないことに注意していただきたいのです。
なぜか?
それは、たとえ勉強していても、必ずしも知識として身についているとは限らないからです。
勉強の進捗のモノサシとして「勉強の量か、それとも質か」を問われることがあります。その含意は、知識は勉強量をこなせば身につくものか、それとも単に時間をかけるのではなく、集中力の高さや問題レベルの上げ下げといった勉強の「中身」が大事か、を問うものです。
私はこの二元論に懐疑的です。
なぜならば、量をこなすことも大事ですし、質も大事なのですが、
いったいどのくらいの量を勉強すればいいのか、また、そのくらいの「中身の濃い」勉強をすればいいのかの判断基準は、人によって異なるし、そもそも可視化することは難しいのです。
「前回勉強したこと」をどのくらい覚えているか?
そこで、勉強のモノサシとして提案したいのが、
「前回勉強したこと」をどのくらい覚えているか
です。
これまでの私のコラムでも指摘しているかと思いますが、
人間、一度きりでの勉強で覚えられることは限られています。
また人間は時間の経過とともに忘れていくものです。
そのような人間の本質に逆らい、合格に必要な知識を身につけていくには、
「忘れる前に復習すること」が求められるのです。
「勉強のタイミング」とは?
「効率よく資格が取れる『必勝勉強法』」では、
「完全忘却する前に復習する」という、「勉強のタイミング」が大事であることを強調しています。
具体的には、「最初の勉強から5~7日の間に1回目の復習をする」というように復習をするのに最適な、目安となる日数を提示しています。実際には個人差があるでしょう。ただ、手前味噌にはなりますが、これまで闇雲に勉強していた人にとっては、画期的なことではないでしょうか。
先ほど、勉強は量か質かについて懐疑的であるという一番の理由は、この「勉強のタイミング」を考慮しないで、量か質かを問うことはナンセンスであると考えるからです。
勉強について悩まれている方は、ぜひ「勉強のタイミング」について考えてみてください。
詳しくは、「効率よく資格が取れる『必勝勉強法』」にてお伝えします!