司書のつぶやき:レッツ!ビブリオバトル!

記事
ライフスタイル
2024年になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、仕事始めを前に頭を痛めていることがひとつ。
最初の閉館作業日(図書館を閉めたまま、スタッフだけが出勤して作業をする日)にビブリオバトルをすることになっているのです。

ビブリオバトル…って、聞いたことありますか?
公式では「知的書評合戦」という冠がついていますが、本の紹介コミュニケーションゲームです。
本を紹介する人をバトラーと呼び、バトラーが紹介した本のうち、一番読みたくなった本に票を入れ、いちばん多く票が集まった本がチャンプ本となります。

大事なのは「本」に投票するのであって、「人」に投票するのではありません。おしゃべりが上手だからといって優勝できる訳ではありません。
…とはいえ、学校現場では発表の上手さに票が集まりがちではありますし、授業に取り入れている所では、その技術習得に力が入りがちになります。
ちょっと残念ですね。

さて、ではあなたがバトラーになったらどのようにするのか、シミュレーションしてみましょう。

まず、あなたの大好きな本、おすすめしたい本を選びます。
小説でも良いですし、ノンフィクションでも実用書でも構いません。
マンガや絵本を紹介する人もいます。

話す時間は5分間。これが意外と長いのです。
きっちり5分間の台本を作るのも良いのですが、大抵早口になってしまったり、飛んでしまったりするので、丸暗記は避けた方が良いかもしれません。
内容としては、簡単なあらすじや登場人物紹介、どのようにこの本と出会ったか、どんな所が面白いか、自分の好きな場面など。その本に対する想いを存分に語ってください。
但し、話の途中でも5分経ったら強制終了です。
参加者は温かい拍手で終了をバトラーに教えてあげてください。

発表が終わったら聞いている人から質疑応答を2・3分受けます。
聞いていた人は、よくわからなかったことやもっと詳しく知りたいことをバトラーに聞いてください。
もし、バトラーの話が途中で終わっていたら、続きを聞いてあげると親切ですね。

参加バトラー全員の本紹介が終わったら、いよいよ投票です。
人数が多いときは顔を伏せて手を挙げてもらったり、投票専用の用紙を作ったりします。
数名で実施して全員がバトラーなら、いっせいの~で!と自分が読みたい本を指さしてもいいでしょう。
いちばん票が集まった本が今回のチャンプ本となります。あなたの紹介した本はどのくらい票が集まりそうですか…?

今まで読んだことのない本との出会い、意外な人が意外な本を紹介したりと、終了後には紹介された本が読みたくなります。

4人ほど集まればビブリオバトルは十分開催できます。
あなたもお友達を誘ってビブリオバトルをやってみませんか?
詳しくは公式サイトを見てくださいね。

さて、冒頭の頭が痛くなっている原因は、紹介する本が決まっていないことなのです。準備のためにも過去に読んだものは読み返すのがセオリーではあるのですが…。
大好きな「指輪物語」は超が付くほどの長編ですし、モンゴメリの「丘の家のジェーン」というイチ押し作品は、前回紹介してしまったし…。
お正月休み、主婦は忙しくて新しい本も読めていないし…。う~ん。悩む。
何にしろ、大好きな本なので、語りだしたら止まらないのですけどね。

今回はビブリオバトルをご紹介しました。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す