司書のつぶやき:レファレンスってやっぱりすごい!

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11月になりました。
阪神タイガースの日本一が決まり、関西は浮かれまくっていると思います。
私もテレビを見ながらガッツポーズです。
しかし今日は暑かった・・・。私いま半袖です・・・。
寒暖差にやられる人も増えていますね。風邪引きさんも続出しているみたいです。みなさまもお気をつけて。

さて、先日NHKの深夜帯に面白い番組がありました。
「レギュラー番組への道」という、要はまだレギュラー化していない企画段階の番組を紹介する番組だったのですが、なんとその中で図書館司書を扱ってくれたのです。

「図書館名探偵の事件簿」

タイトルはドラマみたいでしたが、実際に図書館へ持ち込まれた一筋縄ではいかないような難題を、ベテランの図書館司書がどう解決したか。再現ドラマを交えつつ解き明かしている番組でした。

番組を観ていた全国の図書館司書はきっとワクワクしていたと思います。
だって「レファレンス協同データベース」通称「レファ協」で紹介されていたレファレンスを、実際に受けた司書が解説してくれるんですもの。

その中でも結構有名なレファレンスが、「魔法が使えるようになりたい」という男の子の質問です。
6歳の彼の質問に困った母親が図書館に連れてきたそうです。
みなさんならどう答えますか?

その司書さんは、彼と一緒に児童書コーナーを巡り、魔女や妖精関係の本を一緒に見たそうです。
魔法が使えるようになりたい彼は、難しい本でも頑張って読む!と、司書と一緒に中身を見ながら「これならよさそう」という本を借りて、お家で修業したそうです。
後日、ほうきを作って2秒ぐらい飛べたことを報告に来てくれたそうです。

そして、番組では実際の現在中学3年生になった彼へのインタビューもありました。
魔法が使えるようになりたいと言ったことも、図書館のことも、ちゃんと覚えているそうです。
おばちゃん感激しちゃったよ・・・。(´;ω;`)ウッ…

「魔法なんて使える訳ないじゃない!」と言わなかったお母様もすごいし、質問を断らず、一緒に気持ちに寄り添って本を探した司書さんも素晴らしい。

ちなみに、今流行の「Chat-GPT」に「魔法使いになりたい6歳の男の子にアドバイスをして」と入れてみました。
すると、まず子どもが「魔法使いになりたい」と言うのは想像力が豊かである証拠・・・と褒めて、そのあとに「勉強が必要です」と続けました。
魔法を使うには言葉や呪文、材料、道具などがあること、本や映画からも学べること、勇気や思いやりのような心の力も必要、自分自身を信じて努力することが必要、そして自分は魔法使いになれると信じること・・・とのことでした。

その通りではありますが、「勉強しろ」「勇気を持て」「自分を信じろ」と言われても、なんかしっくりきませんよね。
もし、お母様がChat-GPTに入力して、そう彼に伝えていたら、彼は魔法使いになろうとしたかしら?と思います。

図書館にはこんな質問も寄せられるんです。
あなたの解決策が見つからない質問も、図書館司書が糸口を見つけてくれるかもしれませんよ。

レファレンスに行くほどじゃないけど、本を探すのが難しい・・・という方は、ぜひこちらを。


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