<お悩み相談5>インテリア業界の人間関係に悩む・・

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ビジネス・マーケティング
ようやく憧れていたインテリアの仕事につけたけれど。
職場の人間関係がしんどい・・・というお悩みの方は非常に多いです。
特に新米インテリアコーディネーターの方達は、かなりのしんどさを感じている人も多いことと思います。

たとえば、
先輩や上司とギクシャクしている。
職人さんや現場監督さんになんだか馬鹿にされているみたい。

一般的な職場でもこういう話はよく聞こえてきますが、ことインテリア業界での人間関係はある種の独特のものかも知れません。

今回は、インテリアコーディネーターあるあるの人間関係について、多少なりとも荒波?にもまれてきたわたしの経験則をもとに見ていきます。

ほぼ全員が通過する、インテリアのプロの洗礼

ところで、インテリアコーディネーターは、他業種からの転職組が多いことでも知られています。
わたしも事務職からの転身でした。
転職した当初に実感したのは「いやでも自分の名前が表に出ること」です。

当然ですが、お客様や取引先に対して担当者として対峙することになります。
事務職だった時は会社名の下に自分の名前が担当者として書いてあっても、そこまで担当者としての意識はなかったように思います。せいぜいが必要事項の連絡先程度で。

でもそれが、担当者名として自分の名前が出るようになってからは、お客様からの質問もクレームも、取引先から来る連絡事項もすべて自分の名前が表に出るようになります。

お客様からのクレームも名指しで入りますし、施工後のお客様からの評価も名指しですし、職人さんや現場監督さんからの指摘事項も名指しです。
担当者イコール責任者となるわけです。

新米にとってつらいのは、たとえ昨日入ったド素人だろうが10年選手のベテランだろうが、仕事として人前に立てば全員「プロフェッショナルな担当者」として見られてしまうこと。

これがお客様に対してならば多少仕方ないとしても、職人さんや問屋さんからも「プロ」として扱われます。
職人さんや現場監督さんからも「あなたが担当者でしょ」とプロであることを求められます。

また、お客様の前ではなんとかプロの格好ができても、職人さんや現場監督さんに「わたしわからないんで」「新人なんで」「まだ教えてもらっていません」という「新人なんでできません」という意味の言葉があまり通用しないのがこの世界です。

職人さんや現場監督さんは「ああ新人なんですね」と優しく返してくれる人も多いですが、内心「この人はプロじゃないな」「自分で調べることもせずに甘えてきやがって」「教えなくちゃいけないのか・・面倒くさい人だな」と見ている人は多いです。

これは職人さんたちだけでなく、職場の先輩や上司からもそう思われている事が多いです。
もちろん、先輩や上司は業務を教えるのが仕事の一つでもありますが、「自ら積極的に学ぶ」姿勢ではなく「教えてもらう」という受け身の姿勢でいることを見せ続けると、すごく負担に思われてしまいます。

「わからない」「教えてもらっていない」という新人の立場を全面に出して、自ら学ぶ、知る努力をするのではなく他人から教えてもらうのが当たり前、新人だから知らぬできぬという依存的な態度を取り続けていると、痛い目に合います。

新人の医者に思う事は、新人のあなたがズバリ思われている事

えええ、だって新人なんだから知らないの当たり前じゃない?
誰かに教えてくれなかったらわからないじゃない?
と思ったあなた。

想像してみてください。
あなたは腹痛がひどくなって内科にやってきました。
ベテランの医者たちは出払っており、あなたの目の前には、自信がなさそうな、頼りなげな医者がいます。

若い医者が「うーん、わたしは新人なんで腹痛のことはわからないですね〜」「腹痛の診察について教えてもらってないんで、ちょっとできないんですよ」と言ったらどう思います?

あんたプロでしょ?!プロなら自分で調べるなりなんとかしてよ!
このヤブ医者め!ああこんな奴が自分の担当だなんて運が悪いな・・
もうあんたには聞いても無駄だから、他のわかる医者に代わってよ!

と思いませんか?

たとえはちょっと違いますが、実は職場であなたが思われていることと似ています。

あなたはプロとして仕事をしている以上、たとえ新人でも職場の中でもプロであろうと努力する必要があります。
新人だから、教えてもらっていないから、できなくて当たり前。
ではないのです。

新人なりに、教えてもらっていないなりに、プロとして相手の前に立った以上は、目の前の相手が望む答えを出すのがプロです。

自分で勝手に答えを出すべきと言っているのではありません。
職人さんや先輩に質問する時でも、プロとしてどういうスタンスで質問すべきなのか、どういう態度で自分が答えを見つけるべきなのかということです。

たとえ話はさておき、「わからない」「知らない」を正当化してしまう新米インテリアコーディネーターは多いです。
本人としたら本当のことだからと思って悪びれもなく言っているケースが多いのですが、知らないなりにどうやってその問題を解決するかという点を他人に依存しすぎているのです。
そしてその言動が周りの反感を少なからず買ってしまっていることが非常に多いです。

あなたが医者に感じたように、相手から見たらあなたが新人だろうが教えてもらってなかろうが、そんなの知ったこっちゃないですからね。

職場や現場で「冷たくされた」「馬鹿にされた」「ちゃんと教えてくれない」と悩んでいるインテリアコーディネーターさんは、たとえ未熟だったとしても一人前のプロとしてあるべき姿勢であったかを振り返ってみましょう。

・「知らない」「教えてもらってない」をできない理由として正当化していないか?
・聞けばすぐ教えてもらえるからと自分で調べたり考えたりする前に全面的に相手に依存していないか?

今、大至急取り組むべきは「信用の貯金」

大前提として、新人としてインテリア業界にいる方は、プロとして名前が出ているのにも関わらず、今のあなたは圧倒的に「信用」が足りない状態です。

信用とは「過去の言動や成果を相手に肯定されること」を指します。
新人であれば、相手と接していた過去が無いのですから、そりゃあ信用がなくて当たり前です。
しかも、知識や経験がない状態で相手から信用されるのって、かなり難しいですよね。

このように人間関係がうまくいかない大きな理由は「信用がない」がゆえに発生します。
信用がないから、冷たくされたり見下されたり・・相手にされないということ、ありませんか。

厳しい話ですが、誰にも過去は変えられません。
でも、現在を変えたら未来は変わります。
だとすれば、今この瞬間から相手に認められる言動をすれば「信用」という過去は作れるわけです。

どうしたら相手に信用されるのでしょうか?
実はその答えは、あなた自身が持っています。

あなたはどんな人間を仕事で信用していますか?
担当者がどんな能力、どんな人柄を持っていたら信用しようと思いますか?
相手が未熟だったとしても、どんなことをしてくれたら信用しようと思えますか?

ちなみに私のもとにくる新米インテリアコーディネーターさんは一様に「信用されるインテリアコーディネーターになりたい」と言います。
裏を返せば「信用されなくてやりにくさを感じている」ということなのです。

お客様からも現場からも「信用」を得るためにも、信用の貯金を今日から貯めていきましょう。
具体的にどうやって信用の貯金を貯めた方がいいか知りたい方は、下の「インテリアコーディネーターの仕事内容を紹介します」からご相談ください。

















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