精神病は恥ずかしいことなの?

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コラム

私は現在、精神面で病をもつパートナーと共に暮らしています。

私たちが子どもの頃に比べたら、
だいぶんと落ち着いたかもしれませんが、
”精神病は恥ずかしい”と感じる人たちがいます。

骨折しても恥ずかしくない、
風邪を引いても恥ずかしくない、
だけど、どうして、脳を病むことは恥ずかしいのでしょうか


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先日、ある方にお伝えしました

「私たちの行動にはメリットがあります
 “本当に”何も得るものがないのならその行動は起きません
 ただ、その”得ているもの”が、 
 一般的にはメリットと思われ難い可能性はあります
 ○○さんは、意識を失うことで、得ているものがありますよ」


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その方はご家族がアルコール依存症です。

  酒を飲んでは意識失い日常生活に支障をきたす、
  病院にもいかないし、薬も飲まない
  どうしてそれを繰り返すのか、
  何も得るものがないのに、
  どうして治す気がないのか、
  すべて失うだけなのに、
  本当に理解ができない
  恥ずかしい

その方の言葉を聞いたとき、
治す気がない、というよりは、
それがなくなると自身の身が保たれなくなるから治せない(=治してはいけないと脳が判断している)、んじゃないかなと思いました。


「彼がお酒を飲み、意識を失うことで、何を得ているのか、
 そこを私たち周りが無視しては、どれだけ通院しても薬を飲んでも、
 この病は改善しないのではないでしょうか

 今はお酒を通して得ているものを本人と見つけ、確認してゆき、
 別のプロセスでそれを得る経験を重ねることが大事なのではないでしょうか」



しかし、こういうお話になると、こうも返ってくるわけです

 同じ病気じゃないお前に何がわかる 
 医者でもないくせに偉そうに


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確かにわたしは、
アルコールでの依存症は経験していません

同じ気持ちになることも、
苦しみを分かち合うこともできません

精神科医でもありません


けれど、私が共通して思うことは、
【 それがこれまでのあなたにとって、唯一、身を守る方法だったんだよね 】ということです。


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パートナーが病気を抱えていることは、
正直、苦しくなるときがあります。

距離が近い分、どうしても影響力が大きいので、
彼の症状が引き金となって
私自身がパニックを起こしかけることもあります



でも、彼を恥ずかしいとは思いません

むしろ、この病があったからこそ、
彼がここまで生きてこられたのだとしたら、
この病にありがとう、なのかもしれません


守ってくれてありがとう、
もう大丈夫だからね。

少しずつ、少しずつ、
新しいものと置き換わっていこうね

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