受験生が引っかかりやすい選択肢4+1パターン→そもそも、設問より内容理解が優先。

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コラム
「選択肢を2つまで絞れるけど、そこからが…」という生徒はたくさんいる。
なぜ絞れないか?
根本的な原因は、「本文に書いてあることが正解」という視点に囚われすぎているからだ。
確かに、「本文に書いてあることが正解」ではあるが、本文に書いてあること同士のつながりが本文と違っていれば、それは不正解となる。
その、「つながり」という視点で受験生が引っかかりやすい選択肢は作られている。
その視点で浮かび上がるパターンは以下の通り。

①飛躍「内容がとんでる」
②齟齬「答えになっていない」
③逆転「因果関係が逆」
④不足「説明不足。結論は?」
⑤類似「微妙に意味が異なる言葉」

順番に説明する。

①飛躍「内容がとんでる」
(例)雨が降ってきたので、風邪をひいてしまった。
→「傘を忘れた」「雨で濡れた」という内容が抜けている。
内容の展開が複雑になると引っかかりやすい。
複雑な文章展開でもついていける力が必要。

②齟齬「答えになっていない」
「齟齬」とは、食い違いのこと。
ここでは、本文に書いてあることではあるが、問いにたいする答えとしてはズレているという意味。
特に、主語がズレていることが多い。
どのようなことを問われているのかを確認してから解答をする癖をつけておくことが必要。

③逆転「因果関係が逆」
(例)びしょ濡れになったので、雨が降ってきた。
→「雨が降ってきたからびしょ濡れになった」というのが正解。
上記の例だと明らかにおかしいのが分かる。
言葉が簡単だし、文章構造も単純だからだ。
一般的に「内容が難しい文章」といわれるものは、文章展開が複雑だったり、使われている言葉がなじみがなかったりする。
多くの受験生はこれらについていけない。途中で読む体力が尽きる(理解しきれない)。
よって、選択肢の文の順序が本文と逆であっても気付きにくい。
ということは、複雑な文章展開や豊富な語彙力を身につけておくことが必要。

④不足「説明不足。結論は?」
解答としては中途半端なパターン。
まとめを示す接続詞を中心に結論を読み取ることに意識を向けることが必要。

あとは、「本文に書いてあること」ではないが、引っかかりやすい選択肢のパターンとして、

⑤類似「微妙に意味が異なる言葉」
がある。
「手段」と「目的」のような、一見似ているようで違う意味の言葉とすり替えるパターン。
これに気づくためには、用語に対する正確な理解が必要。

とりあえず以上。
結局、なじみのない言葉が出てきたり、内容が複雑でとっつにくかったりしても最後まで読み切る体力をつければ上記のような選択肢に引っかからなくなる。
本文の内容を理解できれば設問も解ける。
メインは本文理解で設問はおまけ。

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