どん底人生まっしぐら

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祖父の代から続く自営業をコロナや諸々の諸事情につき閉業。
両親は自己破産。猜疑心が強く、自分に甘く従業員にも家族にも厳しかった暴君でワンマンだった父はその半年ほど前から認知症の疑いがあり、通院を始めたが進行は早かった。
商売をしているから一緒にいることも我慢できた。子供時分から祖父に将来はお前が後を継ぐんだと言われたというのもある。
母は朝早くから夜遅くまで店に立ち、私達を育ててくれた。そんな母が入院した時、当時の私は中学一年、妹はまだ小学生で週末には決まって電車で一時間かかる母が入院する病院へ祖父が連れて行ってくれた。父は仕事を終え帰宅後、毎晩飲みに歩き一度も見舞いに行かなかった。
そんな思いやりのない人間なのにほんの少し風邪を引いただけで重病人のように大騒ぎをする。我々が相手にしないでいると「思いやりがない」「優しくない」等と平然と言う。
母がいなければ未練なくとうに父を捨てた。今だって即捨てたい。
放り投げてせいせいしたいのだ。もう顔も見たくないし、同じ空気も吸いたくない。正直、子供のころから親だと思ったことさえない。
昔、珍しく父がホールケーキを買ってきたことがあった。
今日はなんかあったっけ?母や妹と話していると飲み友達の子供の誕生日ケーキを買ってきたと言う。自分達には一度たりとも誕生日ケーキを買ってこなかったし常にそんな状態なので何も期待していないし愛情を感じたこともない。書類上の上辺だけの関係ってだけ。
短気ですぐ怒り、怒鳴る。顔に不機嫌を表さない日などほぼ皆無。
そんな毒親をなぜ捨てないのか。
長年の無理で体のあちこちがガタがきたのと将来不安、精神的ストレスで働けないでいるからだ。更に現在要介護4の毒親をいやでも母と介護しなければならず施設に入所となれば私が働かなければ金銭的に厳しい。
なにせ両親は自己破産したので預貯金がなく年金のみ。私の保険・預貯金もとうに商売の運転資金で一切なくなった。最後に残ったわずかな貯金も父の入院費で消えた。担保物件で売れていない土地家屋もあり、それらの固定資産の出費もかなり痛い。まさにどん底なのである。
数か月後には車検があるが古くて限界なので買い替えしたいが無職でもローンが組めるのだろうか。車がなければハロワにも行けず病院にも行けない。
人口一万を切るような町にある求職はほぼ介護のみ。椎間板ヘルニアと重度の腱鞘炎持ちの私には無理なのだ。そして小さい町ゆえの顔見知りの多さ。以前と変わりなく応対してくれる人がもちろん多いが横柄な態度を露骨に取るようになった人、勝手に商売敵として昔から明らかに嫌がらせしていた人、本当に面倒くさい。自宅を売って別天地へ行きたいとも考えるが自宅は遺産相続のごたごたで親に全てが相続されておらずこれまた厄介。
町の福祉課にはそれとなく相談してみたが生活保護は無理とのこと。
知ってた知ってた。それに車が持てないのはこんな田舎では死を意味するのと同じ事。ハロワに行くにも車で一時間近くかかるってどんだけだよっていう。

それでも生きていかなければならない。
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