第11回「音屋のkatsu」の音楽あるある〜N君の修行編〜

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コラム
学校生活も後半に差し掛かり、レベルもある程度ついてきました。

8段階ある技量レベルで、私はレベル5++。

学校の内容や、授業のあり方、色々とツッコミどころ満載な専門でしたが、
ある意味ではこのレベルは納得しています。

その時の私は、
「何で俺がレベル5++なんだよ!せめてレベル6にしろや!
 何だよ++って!他の奴に++ついてる奴いねぇじゃんかよ!」と
腹を立てていましたが、レベルMAXの「8」の連中はもはや人間ではない程の
演奏力を持っている事を重々承知していました。
そこらへんで「プロ」を語っている人よりも十分に「バケモノ」レベルです。

ちなみに、入学時はレベル3(笑)

2年やってもレベルは+2.85って感じでした。

ま、自分の努力が足りなかった事は認めています。
だって、練習嫌いなんですもん!

友人のギタリスト「T」君はレベル6。
高校は違うけど仲の良かったベーシスト「N」君はレベル7。

んん、なんか恥ずかしい!

楽器は違うけど、こんなにも差がつくなんて!

今日は「N」君のその後をお話しさせて下さい。


「N」君は同じ地元の進学校に通っていました。
私達とは全く違う路線のジャンル(ポップ、JAZZ系)が得意なベーシスト。
ジャンルや高校は違いましたけど仲が良く、たまにセッションなんかして
遊んでもらっていました。
(その時に参加していたバンドのボーカルは後にプロミュージシャンへ)

「N」君の家も失礼ですがそんなに恵まれた環境のお家ではありませんが、
持ち前の明るさと辛抱強さで学校での苦行も頑張ってこなしていました。


「N」君はある意味でマイペース。そして天然キャラ。

ですが、ベースを持たせるととんでもなく上手いんです。
あれは「天賦の際」なんでしょうね〜!

学校卒業後、彼は単身オーストラリア、アメリカなどに行きました。

「本場のJAZZやセッションを肌で感じたいんだ!」

彼ならではの無鉄砲さと、人並外れた行動力には恐れ入ります。

帰国したら、今度は自分のバンドを組んで自主制作版のデモテープや、
売り込みも積極的に行動。
その後も、バンド仲間と会社を立ち上げたり、
他のミュージシャンに誘われたり、雇われたりと音楽漬けの毎日でした。

本当にかっこいいんですよね!彼の人生観は。

ベース一個背負って色んなところに行って演奏し、それで飯を食う。

憧れちゃいます。

そんな「N」君も月日が経った時での飲み会(私はジュース)で、

「付き合っている彼女がいるんだけど、結婚して普通の事して落ち着いた方が
いいのか、自分のやりたい事やり続けた方がいいのか迷ってるんだ。」

へ!?何!

大変失礼な物言いなんですが「N」君でも悩む事があるんだなぁと考えました

あんなに普通に難なく外国行って、物怖じもしない人も「人並み」の
人生を考えてる…。


そんな風に私は思ったんです。

「普通に生きる事」とは程遠い生活を送る「N」君には
「普通に生きる生活」はした事がないから、わからない…。
わからないから、怖くて悩んでいるんだ…。

なるほど…深いな。

そんな悩みも次に会った時に聞き直したんです。

私:「そういえば、前に悩んでた彼女とはどうなったの?」
N君:「あっ!あれね。そう、彼女とは別れたんだ!あはははは〜!」

ズコココ〜!

あっさりと別れた事を打ち明けるN君。

「やっぱり、やりたい事をやってた方が俺らしいから。
 ちょっと寂しいけどね!」

本当にN君らしい生き方でやんす!

現在、N君は千葉県に在住。
住んでいる町で音楽教室をバンド仲間と開き、今はアマチュアさんや
小さいお子さんに楽器や音楽の楽しさを教える「先生」となりました。


チャンちゃん!


音屋のkatsu



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