人から嫌なことを言われた経験って誰にでもありますよね。
でも、「なぜあの人は嫌なことを言うのか」はわからないケースがほとんどだと思います。
今回はアドラー心理学に基づいて、その理由について解説していきたいと思います。
悪意を作るのは言葉を受け取った側である
まず、大原則として「人の行動のすべては善である」ということをご理解いただきたいです。
相手から言葉を受け取った瞬間、自分の中で「善悪」を判断しているはずです。
例えば、仕事で上司から「ミスが続いているぞ、いい加減そのケアレスなところ直したらどうだ?」と言われたらどうでしょう。
あなたは「そんな言い方しなくても良いのに」と思うかもしれません。
人によっては、「自分が悪いから仕方ない」と思う人もいるでしょう。
前提として、上司の言っていることは正しいです。
「部下にちゃんと仕事をしてほしい」
そんな思いからこの発言が出ているとしたら、上司は「善意で言っている」ことがわかるでしょう。
なぜこんな言い方になるのか
ただ、こういった言い方になってしまっていることには何か別の理由があるのかもしれません。
上司がこんな言い方をする理由として以下のものが考えられます。
- 優しく指導しても直らなかったので、厳しい指導を試してみた
- 思い通りにいかないことに腹を立て、キツい言い方になってしまった
- プライベートで嫌なことがあり、つい八つ当たりしてしまった
これらの状況は、上司本人にしかわかりません。
理由がわからないからこそ、「あくまで善意として受け取る」ことが大事なんです。
あなたも「善意を悪意として受け取られた経験」があるのでは
「人の行動のすべては善である」と考えた時、発言の善悪を決めるのは「言葉を受け取った側である」というお話をしました。
あなた自身も善意で言ったことを悪意として受け取られてしまった経験があるはずです。
相手のことは基本的に変えることができません。
だからこそ、「まずは自分が変わる」と言うことが大事なんです。
相手の言葉はなるべく善意として受け取るようにしていれば、いずれ相手との関係も良くなっていくはずです。
これは「この人は自分のことをわかってくれる人だ」という感覚から、あなたに親近感を覚えるからです。
まずは、自分が変わることから始めてみましょう。