【3/9(木) 朝の相場情報】強いADP雇用統計で追加利上げ確定?”黒田バズーカ”は無し?

記事
マネー・副業
おはようございます、トレーダーのヒロセです。
朝の相場情報(通称:朝ヒロセ)です。

昨日の米株はS&P+0.14%、ナスダック+0.4%、ダウ-0.18%と終わってみれば小幅動きとなりました。
ドルも結局は終わってみればほぼ変わらず。ドル円は137円台半ばで取引終了。
パウエル議長はタカ派姿勢を崩さず、ADP雇用統計は市場予想を上回り、カナダ銀行は予想通り金利据え置きとなりました。

本日は、
8:50 日本GDP

となっています。
また、本日より黒田総裁最後の政策決定会合が行われます。
金利発表&記者会見は明日となっていますのでご注意ください。
スクリーンショット 2023-03-09 074020.png
引用元:Bloomberg

注目していたADP雇用統計ですが、【予想:20万人】【結果:24.2万人】と予想を大きく上回る結果となりました。
本来であれば喜ばしい結果ですが、インフレにとってはマイナス要素。
労働需要が堅調→賃金の高い伸び→インフレが進む
ということが考えられます。

金曜日の雇用統計に非常に注目が集まっています。このADPを受けてさらに警戒感が高まったことでしょう。
パウエル議長も昨日の議会証言で
スクリーンショット 2023-03-09 075342.png
引用元:ロイター

「まだ何も決定していないと強調させてもらうわ」としたうえで、
「データ次第やけど、利上げペースを加速させる用意はあるで」
と発言しております。

あくまでも指標次第ということですので、このADP通り強い結果となれば一段とドル高株安となる可能性は大いにあります。
以前からパウエル議長は”賃金”というところに注目しているという発言が多かったので、やはり今週の雇用統計はかなり影響を及ぼしそうです。
来週にはCPI(消費者物価指数)、小売売上高とこちらも注目の指標発表あります。
そして21・22日に政策金利発表という流れです。
どうなるか?目が離せない展開となってまいりました。
目が離せないと言えばこちらも。

スクリーンショット 2023-03-09 080249.png

引用元:Bloomberg

本日から黒田総裁最後の金融政策決定会合が始まります。
黒田総裁といえば「黒田バズーカ」など”サプライズの人”という印象が強いので、最後まで警戒感を持たれています。
記憶に新しいのは昨年12月のYCC修正でしょう。

ただ、今回ばかりはサプライズはないのではと見ています。
理由としては、次の総裁である植田氏も金融緩和路線の継続を明言していますし、マイナス金利の解除までは時間を掛けるとの印象でした。
ブルームバーグがエコノミスト49人を対象に行ったアンケートではでは、46人が今回会合で政策修正はないとみているようです。

とはいえ、サプライズ好きの黒田さんのことですから何かを仕掛けてくる可能性はありますが、以前からお伝えしている通り「サプライズがあったとて…」という状況です。
中長期ではまだまだ円安は避けられないのかなと考えております。

YouTubeチャンネル開設しました!
『FXトレーダーヒロセの相場研究所』というチャンネルです。
毎日動画解説しています。良ければご覧ください。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す