Why do we learn?? 人はなぜ学ぶ?

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この22年教育の分野で活動をさせていただいていて、なん万回と遭遇するのが生徒たちのこの言葉。
『ねー、なんで勉強せんなんがんけー?勉強せんでも生きていけるねか…』
はい。確かに生きていける。人間、ご飯を食べてちゃんと寝て排泄すれば生きていけます。でも『学び』はどう生きるかを大きく揺さぶります。
すると努力家でいつもいろんなことに精一杯取り組む子たちが言います。
『勉強せんかったらいろいろ思い通りにならん。例えば自分の好きな分野で仕事できん、それって不幸じゃん』
ほー。一理ありますね。物事を逆算して目標に向かい邁進。そうすると自分の欲しい職や、生活、人生の理想が手に入る。それは確かに幸せなこと。そこに行きつくまでに学習は不可欠だと。
別の生徒はこう言います。
『人は生まれて親とか学校とか地域から学んで育ててもらうから、それを還元していくことが社会貢献。そのためには様々な知識が必要だ。』
はい、それ、はなまるアンサー!! ごもっともですな。
…でも違う。君たちが学ぶのにはもっと簡単で深いわけがある。
人が学ぶのは『人を思いやるため』です。
例えば①…大切な人を失った時、人は声をかけてくれる。でも中には無神経なことを言う人もいる。悪気はなくても。すごーく傷つく。そしていつか周りに同じような状況の人がいたらあの時の気持ちを思い出して細心の注意を払ってかける言葉たちを選ぶ。ホラ。これって学びがなかったらできないこと。
『えー、それ、学校の勉強関係ないじゃんっ!』
いえいえ、普段の学校での学習だって人のことを思いやるための大きなリソースになるのです。
例えば②…プエルトリコから留学生がやってくる!ウキウキ!どこに連れて行ってあげようかな、何食べたいかなぁ… でも。プエルトリコが日本からどれだけ離れていてどのぐらいの旅路で、時差が13時間日本より進んでるから、体をそれだけの時間戻して順応させるってものすごくしんどくて…って知っていれば、空港に着くや否や
『今からショッピングモール行こう』
ではなくて
『長旅疲れたでしょう、ベッドも準備してあるから一度おうちで休みましょうか』
になる。
『学ぶ』は、人の気持ちや状況を想像・理解・共感するための道具が入ったカバンを持ち歩くようなものではないでしょうか。その時その人に必要な知識を活用して寄り添う。それが自分の職業になったり社会貢献につながるのではないかと思います。
ところで、英語で『人を思いやる』にはいろんな表現があると思いますが私はやはり
『empathize』がしっくりきます。
その人の気持ちや状況にぐっと心を寄せて共感するという意味です。
So, I say;
"Empathy is the reason why we learn things."
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