コラム51 花粉症の治療

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 さて、本日は久々に本格的な病気の治療に関する話題を用意しました。花粉症の治療です。 
 以前学生時代の私はとても辛い花粉症に悩まされていました。医者ではなかったため(学生なので)治療法もわからず、スギ花粉の時期になると、くしゃみ鼻水、鼻詰まり、喉の痒み、目の痒みなどの症状がとてもひどく、大変辛かったことを記憶しています。最近は40代となり免疫が落ち着いてきたためか、スギ花粉が減少したのか定かではありませんが、以前ほどひどい症状はありません。しかし、10代20代で辛い花粉症の時期をもっと快適に過ごせたらどんなに幸せだったかと思い、本日花粉症(特にスギ花粉症)に悩まされている方々に向けて僕なりの治療法を伝授いたします。私は医者ですが花粉症の専門医ではありませんので、あくまで私が個人的に花粉症と戦ってきた歴史を踏まえてお伝えします。
 まず大事なのは、花粉症の治療は局所治療を行ったほうが効果的という事です。内服治療としてしばしば処方される抗ヒスタミン薬はどれも多かれ少なかれ眠気の副作用が出ます(個人差はあると思いますが)。そして、効果は内服し続けてなんとか症状が緩和する程度でしょうか?これも花粉の量に依存しているため、花粉が猛威を奮っている時には効き目が弱くなる印象です。スギ花粉症の症状は多くの場合くしゃみ、鼻水、鼻詰まりです。これに私が使ってみて一番効果的だったのは点鼻薬です。どの点鼻薬を使えばいいかというと、ナファゾリン塩酸塩などを含む血管収縮薬とステロイド点鼻薬の併用です。使い方にもコツがあって、寝る前に血管収縮薬を含む点鼻薬を使用します。そうすると約5分程度で鼻詰まりが改善します。その時を狙って、ステロイドの点鼻薬を鼻腔に噴霧するのです。ステロイドの点鼻薬は一日一回で良いものが医薬品では存在しますので(やや高価)、ご自身で調べてみるか、医療機関で問い合わせください。この2種類の点鼻薬を使用することによって、鼻詰まりが改善しその日はよく眠れることでしょう。驚くことに併用は3−5日程度で必要がなくなります。ステロイドの点鼻薬がじわじわと効いてくるからです。ステロイド点鼻薬により鼻詰まりが改善すれば血管収縮薬を使用することなく、ステロイド点鼻薬のみを花粉症の期間だけ使用し続けます。時折鼻詰まりが出てしまった時は血管収縮薬を使用しても構いません。1−3ヶ月以内でスギ花粉の時期は終わりを告げますので、点鼻薬の使用は来年に備えて中止します。基本的に花粉症の時期は点鼻薬だけで凌げることが多いと思います。目の症状が強ければ点眼薬を併用するのも構いませんが、私の目の症状はそれほどではなく、自分自身が点眼薬の使用経験に乏しいため多くは語らないこととします。
 以上が私の花粉症の時期の過ごし方です。注意点は血管収縮薬を使いすぎると効果が乏しくなると言うことです。血管収縮薬は非常にスピーディーに作用して快適ですが、これだけに頼ってはいけません。必ずステロイド点鼻薬を併用することをお勧めします。また、ステロイド点鼻薬は局所治療のため、体内に吸収されるステロイドの量は非常に少ないとはされていますが、「1年間で3ヶ月以内の使用にとどめる」ともされています。また、アスリートなどの禁止薬物などに関しては大変申し訳ありませんが私は専門外なので、これらの薬剤の使用は個人のご判断でお願いいたします。
今年も花粉症との戦いが始まります。もし症状で困っている方がいらっしゃいましたら、上記方法を一度お試しください。

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