さかがみ家の取り組み

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法律・税務・士業全般
こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

坂上忍さんが設立した動物保護施設【さかがみ家】をご存じの方も多いでしょう。
さかがみ家の様子がテレビでもしばしば放映されていますので、楽しみに観ている方も多いことと思います。

さかがみ家は、以前から犬猫の保護活動に取り組んでいた坂上さんが、2022年4月、私財3億2,000万円を投じて設立したものです。
真の動物愛がなければ、できることではありません。

約4500坪の広大な土地上に、動物を保護するための母屋や、2000㎡のドッグランが併設されています。

さかがみ家では、飼育放棄された犬や猫を引き取り、心身ともに健康になるまで面倒を見て、里親に引き渡すことを目的にしています。

坂上さんは以前から動物保護活動に取り組んでいましたが、動物保護団体が「寄付」と「クラウドファンディング」「ボランティア」の3点セットで運営されていることに疑問を感じていたとのことです。

欧米とは違って、寄付文化が根付いていない日本では、寄付だけで保護施設の運営をすることは困難です。

私が以前ボランティアに行っていた保護団体でも、寄付金頼みで運営していたために慢性的な資金不足に陥っていました。
そのため、スタッフへの給料支払いが滞り、スタッフが次々に辞めていくという悪循環が生じていました。

また、正規スタッフを雇わずボランティアに頼っているため、慢性的な人手不足に陥り、保護した動物の世話が行き届かない団体も目立つようです。

坂上さんは、以上のような動物保護団体の現状を見て、動物の命を守るという大義は良いとしても、「自立」という発想がないことに疑問を感じざるを得なかったようです。

そこで、保護団体を、寄付金頼みではなくビジネスとして成立させる必要があるとの思いから、【さかがみ家】の設立に踏み切ったとのことです。

さかがみ家は2年前に設立されたばかりですが、これから、動物保護業界に大きな波紋を起こすことになるでしょう。
業界に巨大な一石を投じる存在になることは確実です。

さかがみ家のこれからの動きに注目していただければと思います。


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