風林火山の続きって知ってますか?

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武田信玄の旗で有名な「風林火山」

其疾如風: 其の疾はやきこと風の如く、
其徐如林: 其の徐しずかなること林の如く、
侵掠如火: 侵掠しんりゃくすること火の如く、
不動如山: 動かざること山の如し、

戦場での心がけ あるべき姿を標榜した「孫子」の一説です。

「孫子」は兵法書として有名です。
ヨーロッパでは、ナポレオンの愛読書として知られ、その戦略・戦術観は、ナポレオンを通じて、欧州に広がり、現在は広く世界に知られています。
でも、その先があることはあまり知られていないんですよね。



難知如陰: 知り難きこと陰かげの如く、
動如雷霆: 動くこと雷霆らいていの如し、
掠郷分衆: 郷を掠かすめて衆を分かち、
廓地分利: 地を廓ひろめて利を分かち、
懸權而動: 権を懸けて動く。

こうなります。

で、戦場の視点で忘れがちなのは、この「難知如陰:知り難きこと陰かげの如く」です。

この先に伏兵がいるのかいないのか。
地形からすれば、伏兵がいてもおかしくはない。
しかし、周辺の捜索ではいない可能性が高い。
でも、それすら敵の謀略かも知れない。

そういう疑念を抱かせれば、無闇に攻め込まれないですよね。

北朝鮮のミサイルに関するJアラートを見ていて、私はそう思ったんです。
これは、あくまで領土内に落下する危険性を伝えて、国民の妃なんや警戒を促すものです。

あくまで、どこに落下したのか、どこに落下する可能性が高いのかを伝えるものではない。

もしそれがわかれば、逆にどこまで探知できるのかを相手に探らせてしまい、日米の探知能力を北朝鮮や中国に露呈させてしまうわけです。

ただでさえ、北朝鮮は自衛隊駐屯地などのレーダーの探知範囲の際を狙って撃ってきています。

諸々探ろうという意図を感じます。

風林火山の精神で、国が動いているので、報道で政府が言うことどこまで虚実が混ざっているのかな、という視点で見てしまいます。

ちなみに、孫子ですが、兵法書なので、好戦的な考えととらえられがちですが、そうではありません。

孫子を記した孫臏は、戦場で戦争は最終手段であると説いています。
孫臏は、かつて同門だった龐涓と戦い、彼を敗死させています。
そのことに関する感傷もあったのかも知れませんが、国同士の争いは外交での決着を理想としています。

北朝鮮の威嚇が外交を通じてなくなればなあ、と思った次第です。
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