日本人の精神性って相撲の影響あるよね

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日本人の精神性は、多分に相撲に影響を受けているような気がします。

相撲は、土俵上では、真剣に実力を出し合いますが、結果については他人に委ねるのが特殊な気がします。ぶつかった力士同士が、行司の判定に異論を挟めません。

実際には他のスポーツでも審判の判定に不服を唱えるのはいけないのですが、この建前はなくなっている競技が多い中、相撲は残っていますね。

これが如実に出たのが、未だに不滅の記録 双葉山の69連勝です。
昭和13年1月場所9日目
48連勝で迎えた双葉山は、両国との一番でした。
この時、最初の一番で、勇み足ではないかと物言いがつきました。
控えの力士(控えの力士にも物言いの権利はあります)の物言いがついたとき、双葉山は泰然と控えで協議を待っていました。

この態度をみて、物言いをつけた玉錦が取り直しに同意して、双葉山が勝ち、連勝記録を伸ばしたのです。

土俵上の戦いに全身全霊をかけて、結果は他人に委ねる

これを潔しとする精神性が日本人にはあると思います。

最近の国会の論戦を見ていると、これが与野党ともにこの姿勢に欠けているように思います。

目先の揚げ足取りに人気取りに汲々とした論戦ばかりのように感じます。
※私が知らないところで素晴らしい論戦もあるんでしょうけれど。

相撲に例えると、がっぷり四つではなく、猫だましや立ち合いの変化で取り組んでいるように見えます。
中には、NHKをぶっこわすの突っ張り一辺倒のところもありますが。

でも、観客=有権者としてみると、そんな相撲ばかりの興行を見たいわけではありません。

与野党ともに自分たちの国家観をぶつけあう白熱した議論をみたいなあ、と思ってます。
その上で、結果を国民に委ねる姿勢が必要でしょう。
少なくとも、与野党それぞれの国家観はどのようなものなのか、今現在の議論では私には見えてきません。

戦前、日本人が議会政治を見限ったのは、政党が互いの足の引っ張りあいに終始するようになってしまったのも一因でした。それが、何をもたらしたのかはいう必要はないでしょう。

歴史の悲劇を繰り返さないため、と大上段に構えるつもりはありませんが、せめて見てて面白い論戦をする国会の復活を期待したいです。





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