ある転職希望者さんのお話。
とても優秀な方でした。
お人柄はもちろんの事、過去の実績、
現在のポジションとお仕事の様子や、
今後やっていきたい仕事の進め方・考え方など申し分がありません。
そこで私は業界を代表する企業であるA社様とB社様の2社を提案しました。
ご本人も挑戦してみたいということで、両社様同時選考となりました。
結果、見事両社様より内定をいただいた訳なのです。
何れも、ご本人のご希望どおりの「高待遇」です。
両社様の違いといえば、
A社様は若干システマチックで、
B社様はどちらかというと人間的といいましょうか。
B社様の方が「情が深い」イメージです。
しかし、そこまで大きな差はありません。
尚、私の成功報酬はシステマチックなA社様の方が高額です。
「どうします?」とご本人様に尋ねてみたら、
「さなださんだったら、どちらを選びますか?」
そう彼から参考までにと聞かれたわけです。
「どちらかと聞かれれば、B社様ですね」
彼の人柄と仕事軸を考えて、私はそう答えました。
彼はもう一度自身で深く考え答えをだしました。
結果、私の意見も参考にしていただき、
情の深いB社様の内定を承諾されました。
チッキショー!!
やはり、私への報酬が高めのA社様を勧めれば、よかったよね?
そもそも私はそんな『利他主義的』な人物ではないよ?
どっちも良い会社様なのだから、
私への報酬が高い方で良かったじゃないか?
ったく、何をやっているだろう・・・。
「決めました。私はB社様でお世話になろうと思います」
そう言われた時に先の言葉【チッキショー!】が、
脳内で猛スピード字幕が流れていった訳なのです。
そんな『武士は食わねど高楊枝』的なお話でした。
チッキショー。