スリップしたときの対応方法

こんにちは

カウンセラーの圭です

今日は依存症の家族がスリップしたときの対応方法をお話したいと思います。

大前提としてスリップ（ギャンブル）は許してはいけません。

ですから今回は許すとかは言っては行けません。

本人も許してもらえると思って気が緩み再度スリップしてしまう事が多くあります。

辛いと思いますが感情的にならず淡々と話を聞くしか無いのです。

（怒ったところで何も変わりません。感情的になるのは話が終わった後が効果的です。）

では。。。どのように対応していくのか？

スリップが発覚した時の対応

　まずは自分の口から話させてなぜスリップしたのか？を考えさせてください。その中でいくつかの問題点が出てくると思います。

精神的理由

仕事場で嫌なことがあった、人間関係で嫌なことがあったなど

その場合は次そのような事があったらどのようにしてギャンブルに逃げずに解決していくのかを話し合ってください。そこで明確な行動を決めさせて次同じような状況になった際に自分で考えた解決方法をさせるのです。

例

精神的に追い詰められた場合はまず家族に電話して今の気持ちを吐き出す

ギャンブルの他に発散できるものがあればそちらにストレスを向ける

（カラオケや温泉などすぐにできる事が好ましいです）

そんな簡単な事を・・・と思うかもしれませんが

一度心のギャンブルスイッチが入ってしまうとそれ以外考えることができずギャンブルしか考えられなくなります。

当事者も振り返って冷静に考えればギャンブルをしなくてよかったのに・・・という事も多いです。

ですからそのような精神的に来る要因のときにどのような対応をするかを携帯のメモに書き留めて置くのです。お守り的な役割を果たします。

「ギャンブルしたくなったら見るメモ」を作成しましょう。

ストレス解消の手段をギャンブル以外に向けさせていく方法です。

物理的要因

手元に現金があった。友達から誘われ断れなかった。

これは比較的簡単な対応方法です。

依存症の家族には基本電子決済ツールを使わせ元金を持たせない事を徹底してください。私は現金3000円のみを渡してどうしても現金しか使えない時はそこから使ってもらう。それ以外は電子決済を使ってもらうようにアドバイスしております。

※注意が必要なのは依存先が競輪・オート・競馬の場合は電子決済でも購入することができます。その場合は購入履歴を追う必要性があります。

ポイントはあまり厳しい金銭管理を行うと暴発してしまうことがあります。

金額は話し合って決めて行きましょう。

最初からあまりにも厳しい管理を行うと闇金や犯罪（恐喝・横領）に手を染める事がありますので要注意です。ギャンブル依存症のギャンブル欲は恐ろしいものがあります。

友人・周りの誘惑

その友人に話すしか無いのです。

別にギャンブル依存症と伝える必要はありません。

お金貯めたいので一時ギャンブルは控えたいので誘ったりしないでくれと・・・普通の友人ならそこまで言わなくても分かってくれます。

これはスリップした時の一例ですが

なぜスリップしなのか？？ここをしっかり聞かないと次に繋がりません

申し訳ないような事ですが

一度もスリップせずに回復するとは思わないほうが良いのです。

もちろんノンスリップで回復が一番好ましいのですがあまりにも期待しすぎるとスリップしたときに受けめきれず感情が爆発して次スリップした時に家族に伝えれない関係になるともう手のほどこしようがなくなります。

スリップがバレない為に嘘ついてその嘘がばれないように更に嘘をつくようになり更に嘘を疲れた家族を更に傷つける負のスパイラル

一番大切な事はスリップから学ぶ事。学ばせる機会を与える事。

スリップしたらなぜスリップしたのか？？を本人が考え対策・行動していくことでスリップの回数も減って行きますしスリップの度合いも軽くなって行きます。

最初から感情的に怒ったりすると当事者は萎縮し本当の事も言えなくなります

スリップから学ぶ機会を逃してしまうのです。

お家族の感情的なお気持ちは大変わかります

私も過去ギャンブル依存で迷惑を掛け死ぬほど怒られ失望されて来ましたが

人から言われてギャンブルは止まりませんでした。

自分で考えギャンブルに無力な自分を受け入れた時自然とギャンブルを辞めたいと思うことができ今に至ります。

話を聞いた後に

正直に話してくれた事は嬉しい

けどすごく悲しい気持ちなのは忘れないで

そして今話して決めた事（お守りメモ）を必ず実行してほしいと。

と伝えてみてその後どうなったか？？を検証してみましょう。

（後で携帯のメモに入れるよ！は絶対しません。目の前でメモさせてください）