水を溜めるないダム?

記事
学び
皆さんは「ダム」と聞いてどんなものをイメージしますか?
「ダムってコンクリートなどで作った水を溜める大きな構造物でしょ?」と思いますよね。
もちろんそれは正解です。黒部ダムとかは有名ですよね!

でも水は溜めずに土砂や流木を貯める「砂防ダム」もあるんです。
砂防ダムは砂防堰堤(えんてい)と呼んだりもします。
登山などで山によく行く人は見たことがある人もいるかと思います。

一般的なダムと異なるのは、中央部分が低くなっていることです。
砂防ダムは土石流を受け止めたり、勢いを落とすためのものですので、通常時は水をそのまま下流に流す必要があります。
そのため、流路として中央は低くなっています。
また、水を抜くための穴が開いているものも多くあります。
これはダムにかかる水圧を低減するためのものです。

日本は山地が多く、急な斜面もあり、台風や梅雨の時期には多くの雨が降ります。
そのため、これまでにも多くの土石流が発生し、時には犠牲者が出ることもあります。
私たちが安心して暮らしていくためにも砂防ダムは重要なんです。
山奥にあることが多く目立つことは少ないですが、まさに縁の下の力持ちです。

Profile:フリーランス技術者K

元土木系公務員。1級土木施工管理技士。昨年度は100名以上の経験記述の添削指導を行う。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す