自分の気持ちを優先してみたら、少し自信がついた話

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私は、ボランティアを掛け持ちで3つしていた時期がありました。

仕事もフルタイムでしていて、土日はボランティアで、休日がありませんでした。
ボランティアは気軽にできるものではなく、泊まり込みで支援をするとてもハードなものでした。

当時の私は
「心理士として能力を伸ばさなければいけない」
「遊ぶ暇があったら、休日も頑張って、スキルをつけなきゃいけない」
と考えて、必死に頑張っていました。

仕事でも気力を使ってヘトヘト…
土日もヘトヘト…

私はボランティアを楽しんでやっていたわけではありません。
「義務感」がとても強かったです。
(もちろんそこで得られたものもたくさんあります)

そんな状態が数年続きました。
頑張っていないと感じる人を見ると、イライラしたり、「私はこんなに頑張っているのに!」と勝手な怒りが沸いたりと、副症状も出ていました。

ある日、手帳をめくって、土日もボランティアの予定が詰まっているのを見ると、息が詰まるような思いがしました。
「あぁ、土日にゆっくり休みたい。ボランティアを辞めたい」
そう思いました。

きっと、それまでも、ずっと辞めたいと思っていたんだと思います。
でもその思いは無意識に封じ込めていました。

ちょうどその頃、お付き合いしていた彼と結婚することになり、自分によりどころができたことで、本当の自分の想いを感じる準備ができたんだと思います。

私は「辞めたい」という本音にやっとたどりついたのです。

そこからまた苦悩がはじまります。
「辞めたいけれど、辞めたらみんなに迷惑をかけてしまう…」
「突然辞めたら、無責任な人だと思われるかもしれない…」
辞めたいという自分と、迷惑をかけるから辞められないという自分の葛藤で苦しみました。

いままでの私だったら、
「迷惑をかけるから辞められない」という超自我的な自分を優先していたと思います。
「周囲に迷惑をかける」ということが、私には死ぬほど恐ろしいことでした。
でもその時は違いました。

はじめて自分のほんとうの声を優先しようと思ったのです。
とてもとても勇気が必要でしたが、3つのボランティア先に連絡をして、
1か月後に辞めることを伝えました。

そうすると、私がボランティアを抜けても意外となんとでもなったのです。
ボランティア先の先生も、私が辞めることを快く応じてくださいました。

そして、私が一番うれしかったことは、「自分の本音を優先できた」ことでした。
これまで親や周りの気持ちを優先して生きてきた私が、はじめて自分の気持ちを優先できたのです。

自分に自信の芽のようなものが芽生えるのを感じました。
ずっと頼りなく、弱々しく感じていた自己イメージが、少し変わったのです。

自分で自分を大切にできたことで、心に心地よい風が吹いたような、誇りを感じるような、そんな感覚になりました。

これまで、周りを優先して生きてきた方が、自分を優先することは、とてもとても勇気がいることです。

でも、勇気を出して、いざ自分の本音を大切にしてみる。
そうやって、1歩ずつ、自分が感じたことを大事にしていくと、何が好きで、何が嫌いで、何がやりたくて、何がやりたくないか、「あなたらしさ」が見えてくる。

だんだん「あなたらしく」生きられるようになっていく。
今日はそんなお話でした。

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