腐れ縁からの決別

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コラム
離れたい気持ちはあっても
結局離れることが出来ない
そんな男女の腐れ縁とは
悪縁とも言える関係のことです。

「彼とは腐れ縁、別れても結局元に戻ってしまう。」
二人の仲に限界が来て別れても
再び彼から連絡が来て応じてしまう。

アプローチを断ることが出来ないというより
アプローチをどこかで期待しているから
再開するとすぐに仲が復活してしまう。

一旦冷却期間を置いているだけに
再燃する気持ちは別れる前よりも強い。

そもそも何故別れてしまったのか
再燃すると過去の喧嘩のエピソード自体が
記憶の奥底へ追いやられてしまうことも。

「彼と一緒にいても幸せになれない」
それは経験から分かっているのです。

しかしそう思っていても
彼から連絡があるとつい
今度こそはと期待してしまうのです。

喧嘩をして
別れて
再び連絡が来て
仲が復活して
喧嘩をして
別れて
再び連絡が来て
仲が復活して・・・
無限ループ地獄に陥ってしまえば
もう立派な腐れ縁です。

しかし人間の長い人生に於いての出来事で
すべからく無駄なことはひとつもありません。

たとえ腐れ縁だったとして
一緒に居ても幸せになれないことが
頭の中では充分に分かっていたとしても
また傷付けられてしまうと分かっていても
図らずとも同じ事を繰り返すのであれば
それは無駄なことではなく
そのこと自体が目的である可能性があります。

例えば一緒に居たとしても
幸せになれないと分かっているのであれば
幸せにならないことが目的かもしれません。

傷付けられてしまうと分かっているのであれば
傷付くこと自体が目的なのかもしれません。

いくら頭では「彼と別れよう」と考えていても
心の中に密かな目的があるのであれば
やがて無限ループに突入してしまうのです。

腐れ縁を断ち切ろうと必死になるのではなく
心の中にある密かな目的を
異なった視点から別の目的に変えることで
無限ループを抜け出すことが出来るでしょう。

それは「彼を」どうしたいのかではなく
「自分は」どうありたいか
「自分は」何を望んでいるか
ここを明確にすることなのです。

腐れ縁を本当に断ち切りたいのであれば
「彼に」どうして欲しいのかではなく
「自分が」望んでいる未来を
まず心の中で描いてみることです。

あなたは何を望んでいるのでしょうか?
幸せにならないことを望んでいるのでしょうか?
傷つくことを望んでいるのでしょうか?
カウンセリングでこう質問をしてみると

「彼が嘘をつかなくなること」
「彼が浮気をしなくなること」
「悩みを真剣に聞いてくれること」
「私だけを愛してくれること」
という答えが返ってくることがあります。

これではあなたの望みが叶うためには
「彼が嘘をつかなくなって」
「彼が浮気をしなくなって」
「悩みを真剣に聞いてくれて」
「自分だけを愛してくれること」
が大前提になってしまうのです。

しかし残念なことに
性質が完成した人を変えることは
絶対と言っていいほど不可能です。

嘘を付く性質や浮気をする性質は
あなたでなくても誰でも止められない
変えることの出来ない現実なのです。

大切なのは彼を変えることではなく
あなたが望む未来を
あなたが変わることで
どう築いていくかということなのです。

彼に変わってもらって得る幸せではなく
自分が変わって幸せになること
自分が変わって笑顔で生きること
自分が変わって生活を楽しむことであり
そこには腐れ縁の彼は存在しないのです。

彼に変わってもらうことが目的ではなく
あなたが幸せになることを目的とすること。

そうしてあなたが動き始めた結果
それを受けた彼が劇的に変化するかもしれません。

しかし彼を変えることを目的にしてしまうと
常に心の中に彼が存在してしまうために
自分が変われずに上手くいきません。

よって自分も彼も全く変わらずに
別れる前と同じ状態で腐れ縁が復活するのです。

あなたの新しい目的を「自分の幸せ」と出来れば
そこからはその目的へ進むだけです。

心の中にある希望する情景と
リアルな情景を一致させたいと願うのが
人間の心の習性ではないでしょうか。
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