独特なコンサルティング用語

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ビジネス・マーケティング
コンサルティングファームでは、業界特有の用語を使用しています。


事業会社からコンサルティングファームへ転職すると、聞き慣れない言葉が飛び交っているため、戸惑う方が多いと思いますので、まずは用語に慣れることが必要になります。

昔からの歴史的・文化的な慣習から、共通言語が生み出されているように感じますし、横文字が多く活用されていることも特徴的です。


そこで今回は、独特なコンサルティング用語について解説したいと思います。


スキルセット
コンサルタントとして必要とされる知識や能力のことです。

ハードスキルとソフトスキルに大別され、ハードスキルはロジカルシンキングや構造化、エクセルワーク、資料作成などを示し、ソフトスキルは内外のコミュニケーション能力やプレゼンテーション力を指しています。

MECE・構造化
コンサルタントの仕事は複雑な情報をもれなく、構造的に整理することが重要となります。

MECEや構造化は全てのプロジェクトで必要となるため早急に型を身につける必要があります。

ロジック
課題の原因やソリューションをロジカル(論理的)にツリー状に分解して整理する方法・考え方のことを言います。

定性分析・定量分析
定量分析は、数値化されたデータに着目した分析を伴う評価方法です。

定性分析は、数値化や類型化が難しい、言葉で表現されたデータに着目した分析を伴う評価方法です。

デューデリジェンス
M&Aを行う際に、企業の実態を精査することです。

デューデリジェンスの結果、買収をやめるということもあり得ます。

一般的には、売り手側に内部情報を開示してもらい、その情報に基づいて精査することを指すことが多いです。

バリュエーション
買収における企業価値評価を指します。

企業価値評価の方法には主に、DCF法や類似企業比較分析などが用いられます。

買収金額の交渉において、バリュエーションによる価値評価が活用されます。

セグメンテーション
市場を細分化していくことです。

何らかの尺度によって市場を分割し、自社の強み・弱みや、競合状況に応じて、対象とするセグメントを評価、選択することがマーケティングにおいて重要なポイントとなります。

コアコンピタンス
競合他社を凌駕する、競合他社に真似できない自社のユニークな強みを示します。

ベンチマーク
比較のために用いる指標です。

ベンチマークするとは、比較対照するための指標にするという意味です。

アウトプット
プロジェクトでの最終成果物を指します。

一定期間中に期待される(目標とする)成果をまとめたもので、分析レポートであったり、マネジメントへの報告資料であったりします。

エグザマ(エグゼクティブサマリ)
報告レポートの主要な部分を要約した内容です。

報告レポートの本編の前段で、数ページにわたって要点を示すことが一般的です。


アサイン
プロジェクトに割り当てられることです。

プロジェクトワークが始まることを意味しています。

アベイラブル
プロジェクトに割り当てられてない状態です。

アベイラブル期間は研修による自己鍛錬や、提案活動の手伝いをすることが多いです。

リリース
プロジェクト途中でアサインを外れることを意味します。

プロジェクト期間中のパフォーマンスが低かったこと、またプロジェクトのフェーズが変わり他のケイパビリティが必要な時にリリースとなります。

リソース
直訳すると資源ですが、コンサルティングファームでは人材を示します。

リソース(空いている人材)が不足していてプロジェクトが開始できない、というように活用します。

IM(インターナルミーティング)
プロジェクトメンバー間のインターナルでのミーティングを指します。

RFP
要件定義書。

クライアントから提案してほしい要件をまとめたものとなります。

コンサルティングファームではこの要件を元に提案スコープやアプローチ、見積もりを出します。

テンプレート(テンプレ)
雛型、定型書式という意味です。

通常、何かを作る時のもとになる定型的なデータやファイルのことを指します。

ナレマネ(ナレッジ・マネジメント)
個々の社員が持ってい知識やノウハウ、チーム内で蓄積しているナレッジです。

共有することで全社員で共有化し、会社全体の知識や生産性を向上させる手法です。

バリュー
提供価値を示します。

クライアントに対するアウトプットのクオリティをバリューという表現で活用しています。

ワークショップ
参加者が自ら参加・体験し、グループの相互作用の中で何かを学びあったり創り出したりすることを言います。

マイルストーン
プロジェクトの中での大きな節目のことを指します。

プロジェクトマネジメントにおいては、マイルストーンに対する進捗をモニタリングし、必要に応じて適宜工程の修正を行って新たな計画を立て再び実施を行うという方法でプロジェクトを進めていきます。

ベンダー
コンサルティングサービスの一部を委託することです。

コンサルティングファームでは外注先を意味します。

ロジ(ロジスティクス)
プロジェクトを管理・推進するために必要な業務または、業務のフローを最適化するための活動を指します。


以上、コンサルティングファーム特有の用語を解説してきました。

聞き慣れない言葉や、通常と異なる意味合いで活用している言葉もあるかと思います。

使いながら慣れていってはいかがでしょうか。
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