努力するという意味

記事
ビジネス・マーケティング
努力するということはどういうことだろうか。
辞書を紐解いてみると「ある目的のために力を尽くして励むこと。」と出ている。つまり、努力とは目的があるということだ。これは意外と盲点だった。確かにがむしゃらに努力するといっても、何に対して自分の力を使うというのだろうかがはっきりしなくては、意味がない。努力とは、自分の力を尽くし励むわけだから、かなりの時間と労力をかけるわけだ。それならば、何かを達成するためにするべきであろう。

努力するといっても、人間やはりそこまで器用にはできていないから、まずは何をおいても1つに集中することが大事だろう。あれもこれもと欲張っても時間は限られている以上、そこにかけられる力も限られる。

音楽が好きだからと、ピアノ、バイオリン、ギター、ドラム、フルート、サックスといって、あれこれを手を出してみても、どれも大して成果が出せないで終わってしまうだろう。やはり一つに絞って、集中して力を注ぐことが努力を花咲かすためには重要だ。

語学にしても、英語、中国語、フランス語、ドイツ語といっていろいろ手を出してみても、同じようにどれもこれもなんとなくわかる程度で終わってしまうだろう。

また、努力するということで重要なポイントは時間だ。努力というのは、力を尽くして励むということであるから、当然時間を一番使わないといけない。時間を一番使って、力を尽くすからこそ、目的を達成することができるわけだ。
音楽、語学に限らず、何かを成し遂げるためには時間をいかに多く使うのかが最も重要なポイントになってくる。

多くの人は、この時間を使うということと努力が結びついていないように思う。努力というのは、その場で一生懸命になることではなく、一生懸命やり続けることだ。やり続けるというのは、当然目的を達成するまで、ということになる。

だから、目的のために力を尽くし励むということは、すなわち、目的を達成するために時間を使い続けるということである。時間を惜しまず目的のために使い続けた先に目的の達成が待っている。

で、これは実はサラリーマンとは相性が悪い。サラリーマンは、自分の時間を切り売りして所属している会社に力を割いているということだ。会社を自分で経営する経営者であれば、その目的は明確で、会社のミッションを達成するというところにある。

ところがそのミッションをともに達成するためにその会社に所属しているという人はあまりいない。だから、会社に対してはその報酬に対して程よい努力をするといった程度になる。これは、その人にとっては実にもったいない。なぜなら、本来の目的に対して時間を使っていないからだ。

ただ、ここで重要なのは「本来の目的」って何?ということだ。
努力を紐解いてみると、確かにサラリーマンとは相性が悪い。なぜなら自分の時間を自分の本来の目的に即して使っていないことが多いからだ。ところが、多くのサラリーマンの場合、その目的自体がはっきりしていない。だから生活するために何となく会社に所属して、給与を受け取って満足してしまっている。

たしかに、何か達成したい目標があって、そのために今の会社でそのために必要な技術や知識を身に着けるという人もいるだろう。だが、会社から自分の目的のためだけの仕事を与えられることは多くない。だから、早く自分で得たいことを得たうえで、早々に会社は辞めてしまって自分で始めたほうが良い

会社員であるというのは、単に自分の人生で本来持つべきミッションを持たずにいるということだ。だが今の社会を見渡してみれば、ミッションが明確になって、それに向かって日々努力をしているという人は、ほとんどいないのではないか。会社員が世の中の大半を占めているから、それはわかる。

たしかに、世の中の多くの人が、自分の目的が明確でそれに向かって努力をするということになると大きな組織は作れなくなってしまうかもしれない。ただ、より大きなミッションは多くの人と協力して成し遂げるものだ。本来大企業は、企てが大きいから、より多くの人の力を結集して目的を達成する。そのためには、多くの人が一緒に成し遂げたいという目的がなければならない。

現代社会においては、会社のミッションに共感してその会社に所属しているという人はどれだけいるのだろうか。以前より理念経営ということばだったりがもてはやされているが、その理念に本当に共感して会社に所属している人はどのくらいいるだろうか。

本来であれば、人生のミッションを明確にして、それに向かって一番時間を使わなければならない。それが努力を本当の目的に向ける重要性になる。だから、これだけ多くの会社があるということは、それだけ素晴らしミッションを抱えている組織が多いのかといえば、さにあらず。単に給料が高いから、ミバエばよいからといった理由で選んだり、そこしか行く会社がなかったという人もいるだろう。

資本主義系座社会になって、お金をまず求める風潮が世の中に蔓延しているために、本来すべき人生の目的を達成するための努力ということをしていない人が増えてしまっているのか?とはいえ、人生の目的、なんてものはハナからないかもしれない。これ以上は哲学的になってしまうので、話を広げないが、人生について考える必要はある。

努力は、まずは目的ありき。その目的は、最初は生活するために稼ぐということもあるだろうが、人間として考える力を持っている以上、自分がなすべき目的を明確にして、それに向かって時間を使うということが何よりもよい人生を送る否決になるのではないかと思う。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す