水晶透視日記 - 5 最初の壁

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毎日しっかり紫色と黄緑色のもやがくるくる回っているのが見えるので、水晶透視の練習が楽しくて仕方がないという順調な滑り出しだと思っていました。
でも、そうではないということにある日気づきました。

何事もそうですが、それでもいつかは次の段階に進む手前の壁が訪れます。私の水晶透視の練習も例外ではありません。
見えなくなったということではなく、これでいいんだっけ?という疑問を感じ立ち止まって考えたということです。

今回は、どんな壁が訪れたのか、そしてその壁をどんなふうに捉えていったのかをお伝えしたいと思います。

水晶玉の外側にも紫色のもやが広がりだす

来る日も来る日も水晶玉の中に光る紫色と黄緑色のもやをぼおーっと眺め続ける練習を続けました。

そのうちに、紫色のもやが水晶玉の外側に噴き出すようになりました。
練習が進んでいる実感があり、少しずつ練習時間を増やしていきました。

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紫色のもやが水晶玉の右上から外側に噴き出すようになった

水晶玉にもそれぞれ個性があることに気づく

練習時間を増やしていくと、水晶玉ひとつひとつには、個性があることに気づきます。

クラックのある無しや、大きさの違いで、「透視しやすい/しにくい」という違いがありそうだなと感じましたが、実際にスクライングするときは部屋をかなり暗くするのでクラックはあまり気になりません。

人間でいう性格のようなものがあるように感じました。

気づいた違いは、
・小さい方: やたら元気がいい。まるでお湯を沸かしているようにゆらゆらと表面が揺れ、クラックから勢いよく「もや」が噴き出す。

・大きい方: 落ち着いた大人。安定的に透視ができ、ゆったりどっしりしている。

という感じです。
後日私は、さらにいくつか水晶玉を購入するのですが、ひとつひとつにニックネームを付けたほどそれぞれ大変個性的です。

単なる石ではないとうことを強く認識したのでした。

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果たしてこれでいいのかという疑問を持つようになる

それから日を追うごとに紫色のもやは広がり続け、机の上全体に広がって眩しいほどです。

しばらくの間はあまりの美しさに見惚れ、満足感もありました。
肉眼では見えないものがはっきりと見える神秘性にすっかり魅了されてしまいました。

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噴き出すもやは、次第に明るさを増し、空間に広がっていきました

しかし一向に他の色は見えません。
水晶透視の本に書いてあったように、「赤を探します」「私はオレンジ色を探しています」と水晶玉に語りかけても激しく紫色に光るばかりです。

これでいいんだっけ?「わあ、紫色が広がってとても綺麗だ!」と喜んでいる日々に疑問を持つようになっていきました。

どうもこのままではまずそうだと感じることがいくつか出てきた

この時に感じた「これはまずそうだな」という事柄を挙げてみます。

・黄緑色と紫色のもやが綺麗だからと見惚れすぎるとこれ以上先に進めないとなんなくわかる
・見惚れすぎて吸い込まれ、現実世界での生活に支障をきたしそうだと感じる
・凝視しすぎて眼球を壊しそう
・やたらとお腹が空くので求めるまま食べていたら確実に太るだろうな

映像らしきものが現れた気がした

どうしたらいいんだろう?
そんなことを考えながら水晶玉を練習していたある日、突然紫色のもやがいつもと違う形になり、映像のようなものが見えた気がしました。

最初は古い時代の街中にある路地を歩いていきます。
それが次第に森に入っていき、さらに山の中に入っていきます。

左側は崖が壁のようにそびえ立ち、右側には川があり、低い堤防のようなものまであります。

そこを時には歩いたり、時には走ったりしながらひたすら進んでいく映像です。
数日続けて同じ映像、続きらしきものが見えた気がしました。

道をひたすら進んでいく映像らしきものが見えたことにした場合、「これはもっと先にある目的地に向かって進みなさい。長い道のりですよ。」というメッセージを受け取ったのだと解釈することもできます。

けれど見えた気がしたという感じで「映像が見えた!」とはっきり断言できるかと聞かれるとそうではないので見えたのかもしれないけどわからない。
見えたとも見えていないとも決めず、後日考えることにしてその時は一旦締めくくりました。

水晶玉と語り合うことにした

前述した「まずい気がする」という自分の直感は大切にします。
水晶玉を手のひらに乗せ、私の決意を聞いてもらうことにしました。

「私は、確かに紫色がとても好きです。けれど紫色のもやばかり見ていては何も進化がないと感じます。紫色のもやを見せてもらえない日が続いても構いません。赤も黄色も青もオレンジも、全色見えるようにしようと思います。」

本当にその翌日から何日間も何も見えなくなりました。

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