時間の概念と気持ちの影響

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コラム
不思議な時間の流れを感じた。



先日、広大な海や山々、街並みを見渡せる展望スポットで、

無意識に落とし物をして帰ってしまったのだが、

その落とし物を取りに出かけて帰った後。



2日もしないうちにすぐに回復することができたが、

久しぶりに体調を崩して微熱が発生。



その日はいつもより早めに寝ようと考えていたが、

当然その時は普段と比べて動きが鈍いと感じていたし、

急いで動くことは言うまでもなくできなかった。



通常より多くの時間を要するだろうから、

布団に入る時間もその分遅くなると思いながら過ごしていたが、

寝る前にお風呂に入って、浴室の結露を拭いて、軽く掃除をした時。



なぜか今までの中で明らかに最速の時間で片付いていた。

体調に問題がない状態で、且つ急ぐ意識を持っていた時よりも早い。
(急ぐ意識を持っていない時と比べたら、その差は歴然。)



時計を見ても特に故障している様子はなく、

誰かが時計の設定を変えて、指し示す時間を意図的に変えた様子もない。



時計を見た時に思わず自分の目を疑ってしまったのだが、

まるで自分の目に映っている世界の時間が進むスピード自体が

遅くなっているような印象を受けた。



人が普段体感している60分が45分~50分程度の

速度に減少しているような感覚。



普段の1秒が0.8秒程度の速度に変化していたような感覚。



体調が戻った後にそれなりに急ぐ意識を持って取り組んでみても、

その時と同等の速さを再現できず、

時間に対する新たな感覚が起きているのを感じていた。



時間は全員1日24時間まで与えられるという話や、

命には寿命があって、寿命が尽きるまでの時間しか持てないという話は、

誰もが聞いたことがあるだろうし、そのつもりで過ごしているだろう。



だが、その絶対的とされている時間に対しても、

何かによって意識的に操作できるとしたら。



この世界において絶対的と言える要素は、

もしかしたら存在しないのかもしれない。



強いて言うなら、自分を含めた全体の喜びとは無関係の現象は、

発生しないようにルールが取り決められているくらいか。



それはスポーツや何かのゲームにおける反則行為のような扱い。



スポーツで反則をすれば審判が介入するように、

世界も同じように封じ込めている可能性はあり。



現れてくる具体的な形はそれぞれ違うが、

時間が有り余るほど存在する世界線と繋がることができれば、

きっと時間が有り余る世界の中に

自身を存在させてあげることができるだろう。



多忙の中を過ごしていると感じている状態や、

長い時間が必要だと感じている課題と向き合っている状態、

やることが多すぎると感じている課題と向き合っている状態に対しては、

それだけで大きく飛躍できる可能性、

無事にやり切れる可能性が見えてくると思われる。



そして、興味深い点はもう一つ。

それは動きの影響より気持ちの影響の方が強かったこと。



急いで取り組もうとする動きそのものと、

動きが鈍くても早めに寝ようとする気持ち。



時間への影響が強かったのは後者の方だが、

これはある意味ミステリー。



スポーツの時間に当てはめるなら、

たくさんの練習に励んで上達を目指している状態より、

怪我や病気で練習量や動きの質が良くない状態の方が

気持ちによって試合やプレイに大きな影響を及ぼしたような状況。



一般的には練習を多く積み重ねている方が

それだけ上達するし、影響は大きくなるだろう。



気持ちだけ強くても練習をほとんどやらなかったら、

あまり上達できないイメージが浮かぶ。



しかし、今回のように動きより気持ちの方が

高い影響力を持っているとしたら、命は気持ち一つで、

一体どこまで体験の幅と生きる時間の質と世界の光景を上書きできるのか。



動きの力では繰り返しできなかったことが、

あんなにもあっさりと素早く片付いていた現象の中にある作用を、

ほんの僅かでも多く、もしくはもっと自在に扱えるようになったとしたら。



因果法則や経験則、大量のデータ分析などの論理作用を頻繁に越えるような、

神秘展開が標準として認知されていくのだろうか。



これまでの人間の感性からすれば、

何が現実で、世界が何なのかがよく分からなくなり、

混乱の連続になりそうだが・・・。



その時、人はどんな時間の中で過ごしているのか。



これも時代の流れの一つだろうか。



経験しに来たことを経験し尽くして終わりを迎えられる、

この世界の時間が生み出された意義を体感しやすいようにしてくれている。



今とこれからを生きていく命には、

きっとそのような輝きの中でいられる時間が増えてくるだろう。



生き続けることに特に拘りを持っていない人達も多いかもしれないが、

もし生き続けることを選んだとしたら。



おそらく、この経験を味わいに来たと心底感じられるものを、

人が想像している以上に多く、容易く体験できる

世界で過ごせる人生が待っている。
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