製薬企業研究職の面接ってどんな感じ?

記事
コラム
研究歴7年、28歳男性で生物系研究者の「めいす」です。
博士(医学)の学位を取得しています。

私は現在ポスドクをしており、
来年度から大手製薬企業の研究職として就職します。

私は、日本の大手製薬企業と言われる企業複数社にエントリーし、
すべてエントリーシートは通過しました。
また、そのうち面接に参加した企業は全て最終面接に進んでいます。
最終面接は初めに一社受けた時点で内定をもらったため、
その他は全て選考辞退をしています。

本記事では製薬企業研究職の面接はどのような感じなのか、
私が思うことについて記事にしてみたいと思います。

なお、私は一次面接は複数社受けたのですが、
最終面接は一社だけ受けて、他は辞退しております。
そのため、一次面接に絞って書きたいと思います。

1.研究職の一次面接の内容ってどのような感じなの?

単刀直入に言うと、
「研究者としての能力があるのか」
という点を重要視していると思います。

どの企業の一次面接も基本的には、研究発表の場です。
自分の研究について5分~10分程度でプレゼンテーションする時間が設けられ、その後質疑応答があります。

しかも何と面接の時間は1時間ほどあります。
1時間も研究についてディスカッションするのです(長いww)。
ほとんどが質疑応答で終わります。
この時間設定からしても、研究者としての能力を
重要視していることがわかりますね。

中にはプレゼンテーション資料に説明文をつけて事前に提出し、
面接では発表の時間を省いて、質疑応答のみが行われるという
不思議な形式の一次面接もありました。

また、他の会社では事前に「一次面接では研究の話しかしません。
エントリーシートの内容には触れません」というアナウンスがあるところもありました。

他の企業では、一部エントリーシートに書いた内容について深掘りして聞かれました。
急に「これから英語で質問してもいいですか?」という全く予期せぬ面接になった企業もありました。(面接官の気まぐれのようですがwww)

2.研究職面接って厳かな雰囲気で緊張するの?

私からするとそんなことは全くありませんでした。
むしろ基本的には私たちの緊張をほぐして、本来の姿を見たいという
感じがしました。

私もどの面接でも流石に最初は緊張していましたが、徐々に緊張がほぐれて、
自然体で話すことができました。
最終的には、どの面接もサイエンスについて議論ができて非常に楽しかったという気持ちで終わりました。

ディスカッションが好きな人であれば、一次面接は楽しい時間だと思います。
基本的に面接官の人も研究者であるため、そもそも研究の議論が好きなはず。
研究室の進捗報告のような厳しい質疑応答ではないため、
「サイエンスって楽しいよね!」という気持ちで臨めば良いと思います。

3.どんな質問をされるの?

面接官の人は自分の研究内容に関して必ずしも専門であるとは限りません。
専門家の人が当たった場合は、鋭い質問を受けるかもしれませんが、
基本的には学会でちらっとポスターを見に来た賢い人の質問という感じです。

なので普段から研究についてきちんと考えて動いている人であれば、
特に苦労することなくこなせると思います。

ただ、「わかりません」という答えはNGだと思います。
わからない、というのは議論の放棄なので、
例え本当はきちんとした答えがわからなかったとしても、
先行研究の知識だったり、自分の実験結果から、
自分なりの答えをその場で導き出す必要があると思います。

私は聞かれた質問で明確な答えがなかった場合、
「その質問に答えることのできる実験は行っていないです。
ただ、この実験や先行研究から~~の可能性はあると思います。」
と言うふうに答えていました。

自分の研究については、自分が一番の専門家なはずです。
自分がわからなければ、相手もわかるわけがない。
自分なりの答えを論理的に伝えられればいいのです。

4.エントリーシートの内容についてはどれくらい聞かれるの?

一部の企業ではエントリーシートの内容についても少し聞かれました。
エントリーシートの内容を復唱するというよりは、
「これってどうゆうこと?」
といった内容の深掘りでした。

なので、エントリーシートに完全な嘘を書くのはやめましょう。
深掘りされた時に答えられず、バレます。

エントリーシートの内容に答えはないと思います。
等身大の自分をそこに書けばいいともいます。
もちろん、企業には企業理念というものがあり、どのような人が
欲しいのかという選択基準があると思います。

そのようなことに関しては、説明会に出たり、ホームページを見て、
企業が欲しそうな人材というのをイメージしておくと良いです。

また、Onecarrierといった就活サイトの過去の内定者の
エントリーシートをみて、どのようなことを書いているのか
を見るのも良いでしょう。

企業が欲しそうな人材の特徴と、自分の過去の経験や考え方を
照らし合わせて、エントリーシートの内容を書けばいいと思います。

例えば、エーザイはヒューマンヘルスケアの企業理念であったり、
社員が実際の患者さんと触れあう時間を作ったりしていることから、
患者さんの思いに寄り添う姿勢を大切にしていることが伺えます。

そこでエントリーシートには、
過去の経験で病気の人の気持ちを感じたことについて書いたりするのが
いいのではないでしょうか。

このような感じで企業の考え方にある程度は合わせたエントリーシートを書くと良いでしょう。

5.まとめ

以上が製薬企業研究職の一次面接のざっとした内容です。
研究について普段から主体的に行っていれば、
特に難しくないと思います。

また、質疑応答が長いことからも、
きちんとコミュニケーションを取れるのかどうかも重要だと思います。
コミュニケーションについては以下の記事でまとめています。

どのような研究発表をすればいいのか?
どんなスライドを作ればいいのか?
についてはまた別の記事で書いてみようと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。



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