仕事を辞める④(仕事理解)

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コラム
こんにちは
はたらく女性の心と身体の調和を応援する
カウンセリングサロン「いなはぁーと」のカウンセラー naomi です

やっと 秋らしく 涼しくなってきました
やっぱりお風呂は湯船に限りますね


番号をふっておりますので
その順番でお読みいただけるとありがたいです

私の「仕事を辞める」体験について 綴っていきます

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私は 2023年3月末に 地方公務員を退職しました

公務員になったのは平成9年です

その時私が仕事に望んだ条件は

・明るい時間の仕事
・人間関係が良い
・競争や評価が目的にならない

この3つの 外的条件 で地方公務員を選びました

辞めることを決断したのは
この条件に一致しなくなったからなのですが

それだけが理由なのであれば
もっと早い時期に辞めていたかもしれません


もっとも大きな理由は
私が仕事を選ぶ時に大事なこと
「仕事理解」を全くしていなかったこと
だったと感じています



地方公務員はどういう仕事をするかご存知でしょうか

役所の窓口で 住民対応をしたり
地域の公民館などで 道路や新しい事業の説明会をしたり
大きなイベントのスタッフとして運営をしたり


私は 地方公務員になる前は 臨時職員として
1年ほど仕事をさせていただいていました

ですので どんな仕事をするか 他の新採用職員に比べたら
知ったつもりでいました


それでも 正職員になってみないとわからないものですね


辞令をもらったその日に
公務員は「全体の奉仕者」であることを宣誓しました
(え?奉仕者って何?って感じでした)

土日でも イベントや事業がある日は 出勤します
選挙の時は 深夜まで開票作業を行います
24時間対応できる体制をとっているため
忙しい時の残業はエンドレスです
地震や災害時にはすぐ対応し 指示があるまで帰れません
国や県の制度が変わるたびに 例規を変えます
新しいことや変更すること 良いことも悪いことも
住民に説明をして理解してもらうことに全力を注ぎます


定時で終わる仕事を夢見ていた私は
公務の仕事の幅広さに愕然としながらも
先輩に教わり必死に仕事をしたのを懐かしく感じます


「奉仕者」なので 賞与や表彰などの客観的な評価はされません
やって当たり前 やらないと逆に指摘されます
先輩や住民の方からあたたかい声をかけていただくことが励みでした
(今思うと 評価の伴わない仕事なんてないんですよね)


年数を重ねると役職が上がり
住民の方と直接触れ合うことも少なくなりました


震災を経て
どんなに頑張っても 自分や仲間が叱責される場面が多くなり
それでも説明し理解を求めなければならない立場であることが 
辛く感じるようになってしまいました


これ以上 頑張れなくなった自分を認めて
退職を考え始めました・・・



私が考える 地方公務員の仕事は

自分が住むまちを良くしていきたという想いと
そのためには 何が課題でどう解決していくのか 見極め実行していく力
住民や関係者と一緒に進めていくコミュニケーション力
そして 丁寧に段階を踏みながらやり遂げていく力

これらが必要になる仕事だと感じました


そして 高い倫理性が求められる仕事でもあります

酔っ払っていざこざを起こすと
職場では笑い話になっても
住民からは信頼を失うことになります

「奉仕者」として
たくさんの厳しい目が向けられる仕事でもあります

成果よりミスを指摘されることが多くなる場合もあり
承認欲求のある方には辛い仕事になるかもしれません
(ここは「自己理解」にもつながりますね)



もしも辞令を受け取った当時の私が
地方公務員の仕事を理解した上で
「公務員になるんだ」という覚悟ができていれば
ここまで弱くならずに
それも糧に頑張れたのかもしれない と感じています


これから 公務員を目指される方は
待遇や勤務時間などの外的条件だけでなく
実際に仕事をされている公務員の方からお話を聞くことをオススメします

ぜひ 事前に「仕事理解」をされてください


退職してしまった話にはなりますが
私のブログも参考にしていただけると嬉しいです


大丈夫 覚悟ができれば どんなことでもやれますから!

生き生きと仕事をしている公務員も たくさんいらっしゃいますよ


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私にとって 仕事を辞めることは

「仕事について事前に理解することの大切さ」

を教えてくれたと感じています。



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