丁寧なケア

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新しい年が明けて、はや2週間。
今年も新年早々波乱続きです💦😅
バタバタするのは常なので慣れてはいますが、
年明け早々とはね〜という感じです。


ここのところ、『うちのステーションのケアは丁寧だ』
というお言葉をいただく機会が立て続けにありました。
それも同業者からです。


つまり、訪問看護師からです。
これは、管理者冥利に尽きるというか、嬉しいお言葉です。

しかし当の本人たちはあまり意識してなくて…というか、当たり前にしていることが、実は相手さんに取っては、とても丁寧だったということなのでしょう。


こんな小さなステーションですが、
とりあえずもう直ぐ開設10年を迎えられるほど、地域の皆様にお世話になってきました。

これも、開設からずっとこうやって
自分たちが良いと思うケアや方法を続けてきたからだと自負しています。


相手の立場に立って…とか、
自分ならどうしてもらいたいか…とか、
自分の家族ならどうして欲しいか…って
ケアするものは当たり前に考えているもんだと思っていましたが、
そうでないこともあるということを知った時には、驚きしかありませんでした。


詳細は語れませんが、
そんな当たり前と思っていたことが、
当たり前でなかった衝撃は、
私にとっては相当なものでした…。

世の中、まだまだ私の考えには及ばないことがあるのだと思いました。


その方がラクだったり、
効率が良かったり、
とりあえずクオリティは度外視して、時間内に終わればいいということなのでしょうか…。


時間に追われる訪問看護師にとっては、
それはわからないでもないですが、
先に言った、
自分なら…
自分の家族なら…

ということを思うと、とてもそんなことできなくて。

時間に終われないケアなら、それはなぜなのか?
自分だけがそうなのか?
どうしたらいいのか?

を考えて、時間内に終われるようにすれば良いだけなのに、
雑なケアをして時間内に終わらせるなんて考えもしなかった…。


まぁ、私が思う丁寧と、
ほかの人が思う丁寧は、違うのは当たり前なのだけど、
少なくとも当ステーションのみんなは、
私と同じ感覚でケアしてくれる事がありがたいです。
同じ感性だからこそ、一緒に仕事ができるのですね。


私の地元では、次々と新しい訪問看護ステーションが増えています。
それ自体は喜ばしいことです。


でも、
看護師の肝である、ケアを
自分の都合で雑多にしないで欲しいし、
お客様として迎え入れてくれた利用者さんに
感謝ができないようでは、
信頼関係が要のこの仕事を続けていくのは、難しいと私は思います。


訪問看護を始めた頃、
『お部屋に監視カメラがあると思って』
って言われました。

カメラがあるからちゃんとやる
ということではないのですが、
訪問看護は1人で訪問してケアをします。

家族がそこにいなければ、利用者と看護師だけです。

認知症や、コミュニケーションがうまく取れない利用者だと、
看護師が何をしたのかわからないなんて事があったりするでしょう。

いや、
やらなくてもわからないなんていう状況があるのです。

訪問に行ったから、やってくれているはず…
訪問に来てくれたから、してくれたはず…

は、本当は本人と利用者しかわからないのです。

でも、そこに信頼関係があるから、
看護を提供し、利用者がそれを受けたということが成り立つのです。


丁寧にケアするのは当たり前なのです。
それで、報酬をいただいているのです。
丁寧だねって言われるのは嬉しいけど、
当たり前やん…と思うのですがね〜。



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