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特定看護師の役割.jpg
新年早々に、新しいスタッフが増えました。

当事業所はスタッフの定着率が良く、欠員はあまりでないのですが、

おととし、家庭の事情で退職した看護師の欠員が、なかなか埋まりませんでした。



どんなに求人をかけても、応募の電話1本もならず。


残ったスタッフに大変な思いをさせてしまっていることに、

心苦しさを感じながらも

どうすることもできずにいました。


そしてやっと。


訪問看護の経験もあるという方が、入職することになりました。



訪問看護経験者なのですぐに動けるようになるだろうと期待をしていましたが、



「郷に入っては郷に従え」


がなかなかできずに我流でやってしまい、


失敗してしまうということが、起きていました。



もちろん、



ケア一つづつに関してはできるのです。


導尿だって、浣腸だって、ケアはできます。


でも、

訪問看護ってそれだけではだめなんですよね。



そのおうち一つ一つにやり方があって、

同じ「導尿」というケアでも、

どんなふうにするのかはそのおうちごとに違います。


なので、そのおうちのやり方でやらないと失敗します。


また、病院や施設と違って、私たちは利用者のおうちという、アウェーにいくので、私たちがお客様。


なので、マナーもしっかりしておかないと、

利用者、家族に受け入れてもらえません。




いくらケアができたとて、当ステーションの利用者家族には受け入れてもらえない・・・


ということが発生するのです。


訪問看護経験者だからそんなことはわかっているだろうと思っていましたが、


ところ変わればいろんなことが違って当たり前ですよね。




そんなことは一切教えてもらってなくて、ただケアをして来ればいい、

何かあったときだけ対処すればいい、

面倒なことはしなくていい・・・・


というステーションだったとのこと。

どこまで本当かはわかりませんが、

とにかく、「偉そうな看護師さんが、ばーーーーーーッとケアだけして帰る。帰った後は水浸しで洗濯物は増えている。でも、看護師さんにしてもらうってこういうことなのよねって妙に納得してる」みたいなところだったといいます。


なんだか悲しくなりました。



そして
彼女に


「ここがスタンダードな訪問看護ステーションなんですね」



って言われたことにすごく驚きました。



特別なことをしているわけではありません。
スタンダードかどうかはわからないけど・・・。



でも、彼女にとったらたぶん、すごく特殊なことをしているステーションと最初は思ったけど、


話を聴いたりケアを見ているうちに、


ここが本当の・・・というか普通のステーションなんだ・・・と
思ったというのです。


そして




じゃ、あなたはどうする?


きっと今までいてたところのほうが、あなたにとっては居心地よかったんだと思うけど。


ここではとても窮屈なんじゃないの?


もし、そうなら、あなたの居場所はここじゃないと思うので、

早めに決断してもらうほうがありがたいけど。



と話そうとしていた矢先に、
彼女のほうから



夫と相談します


といってきました。


そして次の日。


「ここで頑張らせてください。今までとてもぬるいところにいてて、
訪問看護を知ったように思っていたけど、違ったんだと思うと
この状態でどこに行っても、きっと同じと思うから」



その言葉で、また彼女の教育を一生懸命始めていくことに決めました。



今までのケアの手順や考え方は、ここだけでなく他のどこに行っても

通用しないことがわかり、ここで頑張るといってくれたことに感謝し、


早くひとり立ちができるように教育していこうと思っています。



同行訪問でしか、リアルなケアを伝えることはできないので、

なかなか難しいところもありますが、

看護師の取り合い状態の在宅界隈です。


スタッフ一人しっかり育てて、在宅住人を増やしていけたらと思っています。


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