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こころのポエム Sono25
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エンタメ・趣味
アンジャベル
2022/05/23 22:07
ー ベルリンの壁 ー
1989
その時僕はベルリンにいた
つるはしを持った人が通りを行き交い
歴史が終わり 歴史が始まる
空は花火で染められ 酒は地を打つ
終わりのない祭りが続く
僕は壁に近づいて かけらを胸に
そして静かにポケットに入れる
帰り道 賢者が僕を呼び止める
「そのかけらを置いてゆけ」
僕は尋ねる
「どうしてですか?」
賢者は答える
「そのかけらは必要なんだ」
僕は尋ねる
「何のために必要なんですか?」
賢者は答える
「新しい街に壁を作る」
「そのとき それが必要なんだ」
僕は尋ねる
「何故 僕のかけらなのですか?」
賢者は答える
「壁は良くないが 戦争よりましだ」
「君はそれをよく知っているから」
「君のような人が大勢いれば・・・」
僕はかけらを賢者に渡す
賢者曰く
「いずれ花火は 砲弾に代わる」
突然セピア色の風が舞う
遠ざかる 賢者の後を 駆け抜ける
#あい
#こい
#ポエム
#詩
#戦争
アンジャベル
悩み相談 / 話し相手 / コピーライト / 50代後半 / 男性
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