「なぜ嘘をつくのか?」

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 こちらはNHKのバラエティー番組、『チコちゃんに叱られる』(1/20放送)の内容を中心にお話します。

 番組によると、「嘘をつくのは、他人の心と自分の心は違うと認知しているから」だそうです。

 同じような内容が『すべては脳が実現している』(毛内拡著:総合法令出版)でも述べられています。

 さて、「他人の心と自分の心は違う」についてですが、心理学の専門用語で、「心の理論」と言います。

 「???」と思う人もいると思います。

 人は、だいたい5歳児以降から「(外からの刺激)に対して客観視」ができてきます。これは要するに、「よそはよそ、うちはうち」と心の中で一種の'振り分け'ができるようになるということです。(16テストでは「S」と表します)

 しかし、それより前段階の子や発達障がい、HSPスペクトラムを備えたHSC(繊細っ子)がある子は「(外からの刺激)に対して主観視」となることが多いようです。
 要するに、「全て自分事」として捉えてしまうため、いわゆる「もらい泣き」、「もらい笑い」などがよく出やすいそうです。(16テストでは「N」と表します)

 そのため、事実(本音)と嘘(建前)の区別が難しく、ありのままをそのまま伝えてしまうことが多いようです。または、特に「共感疲労」がたまりやすく、その状態で甘い言葉や優しい言葉に惑わされやすいです。結果、詐欺などの事件やトラブルの被害にあいやすいです。

 もちろん、これらの気質特性があったとしても、育った家庭環境や何かしらの治療(薬物療法など)によっては、早い段階から「心の理論」や「(外からの刺激)に対して客観視」ができる場合もあると思います。

 つまり、「嘘」は「子どもの成長の証」として、時には「見守る」必要もあると思います。「嘘も方便」とも言いますし。

 ただし、「何かと人のせいにする(他責)」の嘘に関しては、「要注意」だそうです。
 それによって、周りの人が傷つくことがあるからです。

 さらに、「嘘」は子どもたちに「約束を守ること」、「本音を言わずに我慢すること(忍耐)」を身に着けるにも大切な役割を果たしていることもあるそうです。

 「嘘をついてはいけない」という注意はもう古いかもしれません。
 「嘘とうまく付き合う方法」をお互い見つけるといいのかもしれません。
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