【Live2Dモデル作成記⑥】最終調整/組み込み設定

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前回で一通りのモデリングが完成したので、最後にVtubeStudioで動かすための最終調整~インポートファイル出力を行います。
動かすまであとちょっと!

残る作業は
①物理演算設定
②テクスチャアトラス編集
③組み込みモデル出力、VtubeStudioへの読み込み
になります。

①物理演算設定
これまで髪やリボン、スカートなどに揺れの動きを設定してきました。これらのパラメータそれぞれに対し、実際に揺れるように物理演算を設定します。
※いくら揺れのモデリングしてもこの設定しなければ揺れません。。

設定の仕方で小刻みな揺れからゆっくりした動きまで表現できます。揺らしたいものに合わせて調整していきます。
・小さいリボンや短い前髪は小刻みに
・長い後ろ髪やスカートはゆっくり揺らしてふわふわに
といった形で設定します。
2.jpg


②テクスチャアトラス編集
テクスチャアトラスとはVTubeStudio等のトラッキングソフトへの組み込みに必要なデータの一つで、1~2枚のPNG画像にモデルの全パーツをバラバラに並べた画像ファイルになります。この画像ファイルを読み込んでモデルとして映し出してるわけですね。

何もない真っ白な画像に、モデルのパーツを1個1個重ならないように並べていく作業です。パーツ同士重なってしまうとそのまま重なった状態で映し出されてしまいます。。。クッキーの型抜きの要領で、適度に間隔開けて配置します。
左右対称のパーツは、片方を反転コピーしてモデリングすることでテクスチャを片側だけで動かせるようになるので容量削減できます

こちらは機械的に全パーツ倍率100%でそのまま配置していくのが手っ取り早いですが、その場合組み込んだ際に処理が重くなる可能性があります。そのためズームで映りやすい顔周辺は100%、あまり映らない下半身は50%前後で配置すると画質と処理のバランスが取れます。
※ちなみに自動配置もできますが、全パーツが一律の比率で拡縮され都合が悪いので私は手動で配置しています。。

余談ですが無料版Live2Dだとこのテクスチャアトラスの出力に制限があり、高画質のモデルは作りづらい仕様になってます(;^_^A

以上でモデル制作としては最終調整含め完成です!

③組み込みモデル出力、VtubeStudioへの読み込み
組み込み用ファイルとして、モデルデータ一式出力します。
基本的にLive2Dエディター上で必要なものは全て書き出してくれるので特別な作業は必要ありません。動かすために必要な最低限のファイルは以下になります。

●テクスチャアトラスのPNG画像
●.moc3       読み込み用のLive2Dデータ
●.cdi3.json  各パラメータ情報が記載されたデータ
●.model3.json     MOC3 やテクスチャなどを結びつけるデータ
●.physics3.json 物理演算データ
他、モーション等を利用する場合はそれらのデータも必要になります。

これらのデータを任意のフォルダに一括して保存し、エクスプローラー上でそのフォルダごとVTubeStudioのモデルデータ格納先に保存します。

これでVTubeStudioで動かせます!
VTubeStudioを起動し、アバター選択から我が子を選択して読み込ませます。読み込んだモデルの初期設定およびトラッキングの検知などの微調整、表情切り替えの設定等を行っていきます。

3.jpg

色々と動かして、おかしな挙動があればモデリング修正して再度出力します。
実際に動かさないとわからない点もあるので、私は結構念入りに動作確認します。

これにてモデリングから実際に動かすまでの全工程完了になります!
こちらが本ブログで作成したモデルのサンプル動画です。

当方の出品サービスでは、VTubeStudioへ読み込んだ後の初期設定や表情切り替えも設定した状態で納品しますので、インポート後そのままご利用いただけます。また、初めての方でもインポートからトラッキングの設定までサポート致します。

以上、モデリングから読み込みまで全6回のブログにしました。
Howtoではなくご依頼者様向けの工場見学のような作業紹介でしたが、最後までご覧いただきありがとうございます。

また機会があればこういった形のブログ作成したいと思います!

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