アラフィフ主婦,PTA広報部を語る

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コラム
私がPTA広報部に足を踏み入れたのは,上の子が小学1年生の時です。同じ園の子が一人もいないので,当然知ってるママも0。そんな中自ら立候補したのは今思えば無謀だったかもしれません。でも,他の部があっさり決まる中,最後まで全く決まらない広報部。誰も手を挙げずに時間だけが過ぎていく…。

私は,早く帰りたかった。

立候補した理由は,ただそれだけです。そこからハマり,下の子の時も入れて7年も続けるとは思いませんでした。続ける中で,色んなことを経験し分かったことがあります。

そこで,私が長年やってきた中で感じたことをつらつらと語ろうと思います。

PTA広報部に向く人・向かない人


「私,パソコンできないから…」という理由で広報部を敬遠している人がとても多いです。でも,それは大きな間違い。

逆に,パソコンが得意なら広報部に向いているかといったら,それもちょっと違う気がしています。

パソコンができなくても,広報部に向いている人

それは,「楽しい」「好き」と思えるかどうかです。じゃぁ,広報部ってどんなことをするの?というと,

ネタ決め
レイアウト決め
決まったネタのための準備 
(写真撮影・取材・執筆・アンケートなど)
それを元にPCで作成

部長はもっと仕事がありますが,他の部員がすることはだいたいこんな感じです。

実は,パソコンで作る前にやるべき作業が色々あって,そっちの方がずっと大事だったりします。
だから,パソコンが苦手でもやれることはたくさんあります。
それらの作業を「楽しめるかどうか」が一番重要。

『どんな記事にしたら喜ばれるかな?』
『どんなアンケートを取ったら面白いかな?』

と考えることが好きな人や文章を書くのが苦じゃない人は,広報部に向いていると思います。パソコンで作るのは,できる人に任せればいいんですから。

広報紙を作るのは洋裁に似ている所があります。
ミシンを使えるかどうかは大事な要素ですが,でもその前のデザイン決めや生地選び,採寸など色々な工程の方がずっと大事で,そこをいい加減にしてしまうと,いいものは作れませんよね。

広報紙も,パソコンを使うのは最後の最後。大事なのは下準備です。
私は,洋裁は苦手だしやりたいと思いません。
でも,広報のネタを考えるのはとっても楽しいです。
もちろん,その逆の人もいるはず。
好き嫌いや得手不得手はあって当たり前ですよね。

もし,広報部をやろうか迷ってる人がいたら,過去の広報紙やネット上にある色んな学校の広報紙を見て,「自分も作ってみたい!」と思えるかどうかを判断基準にしてほしいです。
「うわ,自分には無理!」という人が広報部に入ったら,その一年間は苦行になるでしょう。

パソコンはできるけど,広報部に向かない人

ずばり,「プライドが高い人」
大抵どこの学校の広報部でも,パソコン担当の人が作ったもののチェック作業があるでしょう。
誤字脱字やおかしな文章がないかの点検のほかに,色味や字の大きさやレイアウトなどもみんなで話し合います。
ああでもないこうでもないと言いながら,みんなで一つのものを作り上げるイメージです。

でも,それを好まない人がいます。

「私が作ったものにダメ出しするなんてどういうこと?」
「そんなに言うなら自分で作ればよかったのに」

だそうです。

また,誤字脱字を指摘しても言い訳ばかりの人もいます。

「これは私が書いたものじゃなくてもらったものを写しただけだから,
私は悪くない!」

いやいや,それは読者には全く関係のないこと。
じゃああなた,読者一人ひとりにそうやって言い訳して回るおつもりですか?
それができないから,今ここで直すんです。ダメ出しではないんです。

より良くするためにアイデアを出し合っているだけ。明らかに誰が見てもおかしいものをそのまま出せば,多くの人の目に晒されてもっと恥ずかしい。
だから,発行前に直すのがとても重要で,それが部会の大きな目的です。

しかし,残念ながら理解していただけない人が一定数います。
そういう人は,デザイナー以外の職種で仕事でパソコンを使っている人にわりと多いです。広報紙の作成に関しては素人なのに,なまじできると思っているから指摘されることを不快に思うんですね。

むしろ,プロのデザイナーの方が受け入れてくれます。素人であるクライアントから無理難題を要求されることに慣れているというのもあるようですが,やはりちっぽけなプライドではなく「いいものを作りたい」という確固たるプライドがあるからです。

でも,中には単に慣れてなくて指摘されると落ち込んだり凹んだりする人もいます。そういう人の気持ちも分からなくはないです。お金がもらえるわけでもないのに,仕事に家事に育児にと忙しい中一生懸命作ったものを,あれこれ言われて嬉しい人はそうそういません。
各学校の雰囲気やその年度の部長の方針にもよりますが,凹みやすいタイプの人も,向かないとまでは言わずとも覚悟が必要かもしれません。

そういう私は,「色々教えてほしい」と思うタイプです。
だから,怒ったり凹んだりという気持ちがありません。
みんなで「ここはもっとこうした方が!」「これはなくてもいいんじゃない?」などとワイワイ話し合うのがとても好きです。
指摘やダメ出し「もっとちょうだい!」とすら思います。
だから7年も続けてこれたんだと思いますが,自分が変わった人間だということも自覚しています(笑)

『あぁ,私広報部に向いてないのに広報部になっちまったよ…』
とお困りの方,チラッと覗いてみてください。



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