【FXトレードvol.12】FX為替相場における環境認識の手法

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マネー・副業
FX為替相場のトレード手法や知識、インジケーターツール類と自動売買ツール等の情報を発信しているブログです。
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

トレードと時間軸

FX為替トレードを行う前の、環境認識の手法についてお話ししたいと思います。

前回は、ダウ理論についての手法をお伝えしました。
今回は、ダウ理論の手法の続きですが、時間軸を加えた内容をお伝えしたいと思います。
是非、為替トレードを行う上で、参考にしていただけたらと思います。



為替トレードを行うには、どの時間軸でエントリーすればよいのか決定しないとトレードが出来ません。
トレードを行う有名なMT4(メタトレーダー)というプログラムの時間軸でいうと…

1分足
5分足
15分足
1時間足
4時間足
日足
週足
月足

があります。


この時間軸の何れかでトレードを行うことになります。
1分足の方が月足に比べ、リアルタイム性があります。
表示するチャートの動きが早く激しくなる傾向です。

そして、トレードする時間軸によって、複数のトレードスタイルがあります。
一般的に言われるスタイル名です。

1分足~5分足 スキャルピング
5分足~4時間足 ディトレード
4時間足~日足 スイングトレード
日足~月足 ポジション

私は、「スキャルピング」「ディトレード」が主です。
なので、よく使う時間軸は、「1分足」「15分足」でのエントリーが多いです。

時間軸とフラクタル構造

チャートに表示されるグラフに、一見ぐちゃぐちゃのように見える上下の線ですが、実はある規則性の中で動いているのがわかるかと思います。

上がったら下がる、下がったら上がるという規則性があります。
そのため、上下ジグザグに見えます。


そして、ここからが重要なんです。
時間軸間にも、同じようにジグザグの関係性があるんです。

例えば1分足で上下ジグザグ、15分足でも上下ジグザグ、1時間足でも。
このジグザグ、1分足では小さなジグザグ、15分足ではそれより大きなジグザグ、1時間足ではそれより更に大きなジグザグという感じで、時間軸が長くなればなるほどジグザグの上下幅、横軸の時間軸でも長くなります。

これをよく、トレードではフラクタル構造といいます。
「ウィキペディア」からの一部抜粋です。

「フラクタル(仏: fractale, 英: fractal)は、フランスの数学者ブノワ・マンデルブロが導入した幾何学の概念である。ラテン語の fractus から。図形の部分と全体が自己相似(再帰)になっているものなどをいう。なお、マンデルブロが導入する以前から以下で述べるような性質を持つ形状などはよく考えられてきたものであり、また、そういった図形の一つである高木曲線は幾何ではなく解析学上の興味によるものである。」

20240425_1.png



チャートでいうと次のような構造のことをフラクタル構造と言います。
トレードするには、このような構造になっていることをまず認識することが大事です。
20240425_2.png

ダウ理論と時間軸

トレードを行う前の環境認識に、ダウ理論の手法を用いることで、優位性のあるトレードが行えます。
この手法は、トレードする時間足に用いることは当然なんですが、他の時間軸でも用いることで、更に優位性のあるトレードを行うことが可能となるのです。

例えば、15分足でエントリーする場合、その上位足の1時間足が大変重要な時間軸になります。
トレンドの継続は、上位足ほど長く継続する特徴があり、トレンドは確実性を持ちます。
逆に、下位足では継続は短く、トレンドがコロコロかわる特徴があります。

つまり、上位足から下位足へと環境認識することで、トレードの優位性がより増すことになります。

ダウ理論の手法を用いる場合、このように上位足からダウ理論を適用していくことが、最も大事なことです。
このように、上位足から下位足へ環境認識することを、「マルチタイムフレーム分析」と相場では言います。
よく出てくる言葉なので、覚えた方がよいです。


それでは実際の分析方法を説明します。

上位足の目線が現在上目線、しかし下位足の目線が下目線という環境では…
これ、目線が不一致していますね。
上位足の方がトレンドが継続しやすいという傾向があるので、下位足が下目線だからといって、売りをエントリーしていこうというのは、厳しい戦いになる可能性が大いにあります。

上位足が上目線であれば、下位足が下目線であっても、ここは相場の流れにのるということで、買いエントリーを検討した方が無難です。それか、エントリーしないということもひとつの分析結果です。

買いをエントリーする場合は、下位足も上目線になってから買いのエントリーを検討する。
こんな感じで、相場を俯瞰してみることも大事です。
ダウ理論、このように相場を俯瞰してみれるという特徴があります。

ただここで、時間軸に関して注意点があります。
トレンドの転換は、下位足から転換していくという法則性があります。
なので、このことも踏まえた上で、大きな損失にならないよう、環境認識は大事なのことなのです。


ダウ理論については、こちらで解説しています。
もしよかったらご覧ください。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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