一歩ずつのD&Iに向けて(#17)

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 ご覧いただきありがとうございます。昨今の流行語(?!)とも感じられる「心理的安全性」について、どう理解・実践すればいいのかイメージできている方って、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?個人的にもふやふや・もやもやしていた点もあり、自分の頭を整理するついでにコラムとしてみました。唯一無二の内容ではありませんので、それぞれの理解・実践する上で、何らかの参考になりましたら幸いです。

◆"目的/目標と手段と状態"を整理する
 以前の上司から、チーム・組織活動における以下のキーワードとその意味付けについて教えてもらったことがあります。
 > Purpose: Why do we exist?
 > Vision: Who de we want to be?
 > Mission: Where do we want to go?
 > Strategy: How do we get there?
 > Tactics: What do we have to do?
…改めて自身のチーム・組織活動においてD&Iを考慮する場合、どれに該当するのでしょうか?同様に心理的安全性とはどこに該当するのでしょうか?
多様性とその受容に基づくビジネス要素って人や環境に該当すると考えれば、手段の要素が強いStrategy・Tacticsに該当するのではないでしょうか。言い返せば、D&IはPurposeではないことがイメージできるかと思います。
では心理的安全性はどうなるのでしょうか?安全性をPurposeにしたら、どんなStrategyがあるのでしょうか…もといVisionってどうなるのでしょうか?こう考えると心理的安全性って、何かを目指す手段をとって進んでいく時また到着した結果、「感じられるもの」が近い表現になりませんか?

◆心理的安全な「状態」をもたらす「手段」って?
 そこで「状態」を生み出すための「手段」として調べると、D&Iを阻む/心理的不安全をもたらすバイアスに対処すること、アクティブリスニングといった傾聴/コミュニケーションスキルや、相手に「いつでも帰れる場所がある/コンフォートゾーンを意識」するようなリーダーシップモデル…セキュアベースリーダーシップの発揮といったキーワードが出てくると思います。
更に具体的な/Tipsのようなツールを求めてみると、逆説的に考えた「心理的不安全を起こす要因」に対処する4項目も、この手段に含めても良いのではと感じております。以下に対処例(案?!)も挙げてみます。

【人が心理的に不安定になる主な要素と対処…基本フレーム】
①チーム・組織のメンバーは"自分って、周り/相手から「無知(a)・無能(b)・邪魔(c)・否定的(d)」と見られているのではないだろうか?"と心配・気がかりがあると
②周り/相手からの"だからお前は/どうしてお前は…"と詰問・評価におびえてしまう
③だからこそ、周り/相手としては"そう思ってないよ"風な言動でふるまう
④すると、メンバー当事者の思考とそれに伴う行動が変わってくる

【a~dの具体例と対処による想定結果をイメージ】
(a)
①こんな質問したら「できないヤツ」と思われてしまうかも(汗)…という当事者に
②なんでわからないんだ?/お前はバカか!!…とは言わず
③正しい知識を身につけようとする姿勢は大切…等の"無知と詰問・判断しない"ことを言動で示せば
④積極的に学ぼうとする姿勢を評価してもらおう…と姿勢、そして言動に変化が出てくるようになる

(b)
①この失敗がばれたら無能だとバカにされてしまう…と心配する当事者に
②どうせ、お前は何をやっても失敗する…とは言わず
③この会社にはまだまだ多くの素晴らしい技術やスキルがあるから頑張って会得して欲しい…等の"無能と詰問・判断しない"ことを言動で示せば
④今回の失敗を次に活かすためのアドバイスをもらいたい…と姿勢、そして言動に変化が出てくるようになる

(c)
①ここ心配だけど、自分が/今更声に出して言うのも気が引ける…と心配する当事者に
②その話は今、必要か?…とは言わず
③チームが多角的視点を持つための貴重な意見として受入れる…等の"邪魔であるようなと詰問・判断しない"ことを言動で示せば
④自分の価値観や視点をチーム目標の達成に活かしたい…と姿勢、そして言動に変化が出てくるようになる

(d)
①今更、こんなところ指摘したら空気が読めないやつと思われないか・評価が下がってしまわないか…と心配する当事者に
②いつも否定的な意見ばかり発言する…とは言わず
③問題解決に向けたクリティカルシンキングとして歓迎する…等の"否定的であることと詰問・判断しない"ことを言動で示せば
④自分の発言が現状打破や改善のきっかけになれば…と姿勢、そして言動に変化が出てくるようになる

◆まとめ
D&Iや心理的安全性によりイノベーションが…/VUCAの時代でも…といった効能効果は、それぞれがビジネスなど取り組みにおける目的/目標・手段・状態のどこに当てはまるものなのか、見誤らないような学びが大切だと感じております。まだまだぼんやり・ふわふわした点もあるかと思います。そんな時は対話の"壁打ち"等にもお供します。一緒に探求してみませんか?お声がけ・ご連絡お待ちしております。

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