"苦手な相手"って決めつけ・思い込みありません?(#10)

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ご覧いただき、ありがとうございます。唐突てすが…あなたは教える時にアドバイスするタイプですか?それともフィードバックを有効活用していますか?今回は「アドバイスとフィードバックの使い分け」に関してお届けしてみたいと思います。

「3流は叱り、2流はアドバイスしたがり、1流はフィードバックに徹する」

 このフレーズ、ご存じでしょうか?自分も昔のことで、どこで見たのか思い出せないのですが…。育成に携わる方でも、アドバイスとフィードバックの使い分けにナンギされているケースも多いのではないでしょうか。相手の成長を願っていても、つい答えを出してしまう/アドバイスしがちな時、ありますよね。時には大切でもありますが、相手の本質的な成長にはフィードバックが大切といわれます。

 フィードバックとは、もともとは軍事用語で、砲弾が目標地点からどれくらいズレていたかを射手に伝えることを指します。客観的な事実を伝えるだけで、そこに主観的な価値判断が入っていないことが重要とされています。アドバイスと対比するとわかりやすいでしょう。たとえば「的から左に2mズレていましたよ」と伝えるのは客観的事実に基づいたフィードバックですが、「もっと右を狙って撃ったほうがいい」というのは主観的な価値判断の入ったアドバイスになります。砲弾の例を上記にあてはめると…
・三流: バカヤロー!外すな!・なんで当てられないんだよ?!
・二流: もっと○○してからのほうがいいよ(主観的)
・一流: 左に2m外れていたよ。2mを是正するには、次にどうしたらいいと思う?(客観的)
このフィードバックのように、育成には「相手の気づきを促す」ことが大切とされています。

 人は、自分の内側にある情報、つまり自分が何を思っているかは、いったん外に出すことで初めて認識できるようになると言われています。この際に起きる「自己認識の変化」が、いわゆる「気づき」と呼ばれるもので、その「気づき」によって、人は主体的に行動を始めることができるそうです。
 もちろん、フィードバックする側・される側の双方が「何を目指すか」について、数値化・可視化した目標を握っておく必要はあります。(さもないと、言った・言わないの水掛け論になってしまいますので)双方で「基準」となる目標を握り合った上でのフィードバックを心掛けましょう。

 あなたはアドバイスとフィードバック、どちらが多いですか?使い分けしていますか?また、フィードバックに際しては目標となる「基準」を相手と握っていますか?具体的なケースに基づくものをお探しでしたら、気軽にご相談ください。

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