[重賞展望]共同通信杯の傾向と平日推奨馬

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近5年傾向Pickup

・クラシック級のレースレベルで体力の絶対値、総合力が問われる傾向、具体的には前走上がり最速の実績か、前走2000mで1着(該当馬は過去5年で全勝)

・人気薄も中距離指向の強い馬、特に前走1800m以上の距離で連対or近2走以内に2000m以上で上がり順位3番手以内の実績(過去5年で4人気以下で複勝圏内に好走した7頭全馬が該当)

・主流のクラシック血統馬も毎年走るが、穴は父か母父が、ロベルト、トニービン、サドラーズウェルズ、キングマンボ、ハンプトン系など欧州の名血系や、ステイゴールド、ハーツクライ系といったスタミナ指向の強いサンデー系の血を持つ馬(過去5年で4人気以下で複勝圏内に好走した7頭全馬が該当)

・日本のクラシックの王道血脈ディープインパクト産駒も走る(ディープ産駒は実に直近11年連続で複勝圏内に好走中)

総括

記憶に新しい昨年のエフフォーリアを筆頭に、ダノンキングリー、スワーヴリチャード、ディーマジェスティ、リアルスティール、イスラボニータ等々、その勝ち馬を辿ると、後のスターホースたちがズラリと名を連ねる近年の共同通信杯。

いわゆるクラシックレースとの直結性が高く、かつ直線の長い東京競馬場が舞台ということもあり、近走の末脚の実績や当該距離以上の好走実績も必須要項。

過去5年の共同通信杯は「前走上がり最速」or「前走2000mで1着」の該当馬が全勝。

また、当日単勝4番人気以下で複勝圏内に好走した7頭も全て「前走1800mで連対」or「近2走以内に2000m以上で上がり順位3番手以内」の実績があった馬。

この傾向に伴い、血統的にもタフでスタミナ指向の強い欧州血統馬、あるいはステイゴールド、ハーツクライといったトップサイアーの中でもスタミナ指向に特化した種牡馬の産駒が度々人気薄で好走する傾向も。

以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。

推奨馬

ダノンベルーガ…デビュー戦の前走(東京芝2000m)が上がり最速の末脚で1着。過去5年の共同通信杯は前走2000m戦出走馬が3勝。2000m超でも走れるような中距離、スタミナ指向の強いタイプの期待値が高いレース。父ハーツクライはスタミナに特化したサンデー系のトップサイアー。昨年7人気2着ヴィクティファルス、17年2人気1着スワーヴリチャードもハーツクライ産駒。マイル重賞としてはスタミナ指向が強い先週の東京新聞杯もハーツ産駒が優勝。母コーステッドは、米国の2歳G1レースBCジュヴェナイルFターフの勝ち馬。スタミナ指向とこの時期の3歳戦で活躍できる早熟性も兼ね備えた当レース向きの1頭。

ダノンスコーピオン…今年の出走予定馬の中では唯一ともなる、近年の当レースで特注系の父か母父サドラーズウェルズ系の該当馬。この血統馬は過去5年中3年で連対馬を輩出。2017年は母父サドラーズウェルズ系のエトルディーニュ、ムーヴザワールドが2着3着。日本ダービーをはじめとして、スピード優先の若駒限定重賞は重厚すぎるサドラーズウェルズの血を持たない馬の方が有利になるレースが多数。サドラーズウェルズ系が毎年のように馬券に絡む当レースは、それだけスタミナや体力の絶対値の優位性が高く、他の重賞競走とは一線を画するレースとさえ言えるでしょうか。

メイショウラナキラ…デビューからここまで2戦の競馬はともに芝2000m。2走前のデビュー戦は上がり最速の末脚で1着。前述の通り人気薄も中長距離指向の強い馬が有利で、特に2000m以上の距離で上がり実績を持つ馬の期待値が高いレース。ドゥラメンテ×パントレセレブルの血統構成で父も母父もスタミナ指向の強い欧州型種牡馬。半兄ハローユニコーンも同時期かつ、この時期の3歳戦としてはスタミナ指向の強い忘れな草賞(阪神芝2000m)を勝った実績があるように、相応の才能が要求されるレースに強い一族。大穴に一考。
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