8割の力で仕事をこなす方法1

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ビジネス・マーケティング
こんにちは。
私は長くサラリーマンをやっています。そうですね、かれこれ25年くらいでしょうか。最近では私が働き始めてから生まれた方も、すっかり社会人に成長して働いていらっしゃる様子を見かけます。

私はよく、部下に「所詮は仕事なんだから、そんな一生懸命やるなよ。」
と言います。

仕事はもちろんお金を頂いてその方のためになることをやるわけですから、手を抜くなんてとんでもないし、誠心誠意成果につなげたいと、そういう気持ちで取り組むことはとても良いことです。
ただ、仕事は人生の一部であって、人生そのものではありません。仕事をする時間に一生懸命仕事をすることは良いですが、それが仕事以外の時間に影響を与えるほどのめり込んでしまうのは、よくない。というような意味の言葉です。

個人事業をやっていらっしゃる方は、また少し違っていて、特に趣味が講じて仕事に行きついていらっしゃる方は、もちろん人生=仕事で構わないのですが、会社勤めの人間にとって、人生=仕事になってしまうのは、やはり不健康極まりないと考えています。

・・・それに。いざという時には会社は助けてくれません。

そういうわけで、今回の記事は8割の力で仕事をこなす方法について書いていきたいと思います。

1.目的を見失わない
2.最低ラインを見極める
3.他人の力を使う
4.常に予測する

1.目的を見失わない
 私たちは、会社で仕事に就く場合、なんのために仕事をしているのでしょうか。もちろん、給料をもらうためなのですが、では会社はどうしてあなたに給料を支払ってくれるのでしょう?
 理由はただ一つ、会社が利益を上げるために、あなたの仕事が必要だからです。
 つまり、私たちが会社で仕事に就く目的は、会社に利益を上げさせること。ということになります。

 利益とは、つまり付加価値です。
 小売店がお客様のより近いところに店を出すことも付加価値ですし、メーカーが新しい機能を電化製品や自動車に加えることも付加価値ですし、美味しく見える料理であったり、目立つ音楽PVも付加価値であって、そういったものを創造する人たちが安心して働ける経理や総務の職場であったり、製品を作る人たちに無駄な仕事をさせないために、創造性の必要ない仕事を端からこなしていくことなども利益を上げるために役立っており、必ずしもそれらは、製品そのものではありません。私たちは、自分の仕事が、会社や社会のために役立っているのか、どのようにつながっているのかを考える必要があります。

 一方で、会社には、会社のもたらす付加価値につながらない仕事もあります。判断につながらない知りたいだけの上司に伝える資料の作成や、勤怠管理のチェックを管理職がちゃんとやっているかをチェックするような、管理のための管理ツールなど、枚挙にいとまがありません。ちょっと振り向けば、会社員の皆さんは思い当たることが山ほどあると思います。

 そういった、会社の付加価値向上の役に立たない仕事を、ほとんどやらなかったり、バッサリとやめてしまうこと。これが第一の方策です。

 例えば、働かない上司のご機嫌を取るための資料作成など、やめてしまっては職場に居づらくなるなどの仕事は、一見やめることができないように思えます。確かに、いきなりやめてしまうのは、得策ではない場合もありますが、大きく手を抜くことは可能です。

①60点の資料を納期ぎりぎりに出す。
修正に必要な時間が少なければ、品質が低くても修正は最小限です。
②上司が知りたいだけの場合は口頭で済ます。
1時間くらい口頭で説明してあげて、生データや客先からもらった資料をそのまま無加工で渡す方が楽。
③上司の上司にアピールしたい場合は、頭越しに上司の上司と話して資料のフィードバックを先にもらう。通常は上位の人ほど賢いし柔軟性もある。そうでない会社は先行きが危ういので、転職した方がよい。


 仕事を減らすための一般論は、一にやめる、二に減らす、です。やめるには、完全にやめると部分的にやめるがあります。上記の①は減らすであって、上記の②と③は部分的にやめるです。目的さえ達成すれば、やめてもいいのです。やめる線引きをするためには、目的を把握すること、これが重要なわけですね。
 長い目でみると、今の立場を守る、嫌な上司からの攻撃を避けるということよりも、会社もいかに儲からせるか、ということを目的に置くことが、絶対にハッピーになれます。
 ただ、上司へのアピールなどは、直接業績とは関係なくとも、次年度の仕事の予算が増えたり、自分自身に任せてもらえる範囲が増えたり、または部下がついたりと、自分の会社貢献を増大させる環境変化を引き出せる可能性もあるので、じっくりと今の仕事が何の役に立つのか、考えることが重要です。


2以降は、次の記事で紹介をいたしますね。
またお越しいただければ幸いです。


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