あれからもう10年以上も経つのか、、、。
私は岡山にいた。
揺れもせず、何も知らなかった。
テレビで見た光景に愕然とした。
ただ祈り募金をする以外、何もできなかった。
未だに200名弱の方が行方不明だという。
ご家族の方はどんな思いでおられるのか、、、。
11年。「もう」なのか「まだ」なのか。
報道されているのを見るしかない遠くに住んでいる人にとっては
報道されなくなれば、あたかも復興したように思ってしまいがちな気がする。
報道されている地域だけが、報道されている人だけが、辛く大変な思いをしているように感じてしまいがちな気がする。
大切な家族や仲間を失った方。
身体に後遺症を負った方。
思い出の品を失った方。
記憶を失った方。
職を失った方。
住まいを失った方。
居場所を失った方。
トラウマを抱えた方。
被災地なのに報道なく認知されずに支援なく不満を抱える方。
地元に戻れなくなった方。
新たな土地に馴染めない方。
地元が壊されていくのを遠くで見ているしかなかった方。
目の前の方を助けられなかった方。
意欲を失った方。
夢を失った方。
希望が見出だせなくなった方。
「あの時のこと」をかけがえのない体験として捉え
前向きに生きる力に変えられている人がどれだけおられるだろう。
そんな簡単なことではないと思う。
一見復興したように思える街も、そこに住んでいる方々も、
きっときっと本当に複雑な思いを未だに抱えているのだと思う。
災害大国日本。
県を越えて支援する余裕がないぐらい
日本のあちこちで災害がある。
私ができることは何だろうと考えた時、
忘れないこと、なのではないかと思う。
体験した方は、絶対この日を忘れないと思う。
命日、人生が変わった日、傷ついた日、決断した日…
この日、被害なんて何もなく、テレビを観ていただけの私でさえそうだから。
体験を語ることで、もし同じことが起こっても乗り越える方法を伝えていく。
体験を語ることで、「絶対ない」なんてないことを注意喚起していく。
体験を語ることで、予防を促していく。
色んな意味で、忘れてはいけないと思う。
私は体験した阪神淡路大震災の日は何年経っても忘れない。
そして、被災地域でなくても知ってくれていたら
なんか気にかけてくれているようで
地元が、亡くなった方たちが、役に立っているようで嬉しい。
最後に、、、亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
必要ならば、どうぞご利用ください。