【自己紹介⑥】 Webプロモーションの会社で働いていた時のお話

大学生のとき、ストレートで教員になることにとても抵抗がありました。生徒のほとんどは企業に就職します。なので企業に就職したことのない先生と企業に就職した先生とでは生徒に伝える言葉にどのような差が出てくるのか疑問に思っていました。当時企業経験がある先生はかなり少なかったと思います。

　生徒に、働くこと＝他者貢献は辛い時もあるけど楽しいし、やりがいもあるんだと熱をもって伝えられる教員になりたかったので、企業で経験を積んでから教員になる選択をしました。就職活動を経て、ありがたいことに幾つかの内定をいただくことができました。

　お金をもらいながら自分の能力も伸ばせるような企業を検討した結果、当時PC操作が苦手だった自分は、Webプロモーションの会社にお世話になることにしましした。（理由はPCをたくさん使いそうだったから・・・今考えても安易です笑

でも真剣に考えていました。）会社は創業5年目ぐらいのベンチャーで規模が小さいこともあり、最初から試合に出られそうな予感はしていました。

　会社ではWebページの制作や営業を主に担当させていただき、最初の頃はなかなか契約が取れず悩んだこともありました。今振り返ると自社製品の良さを知ってもらうことに必死になっていたのだと思います。一番煙たがれるパターンの一つかもしれません。お金を稼ぐことの大変さを肌で感じながらなんとか契約を取りたいともがく日々でした。

　基本的に美容系の店舗さんに提案させていただくことが多かったのですが、ある担当させていただいたお客様の困りごとを聞かせていただく機会に恵まれました。

電話で予約を取っているため、施術中にかかってきた電話を取りこぼしてしまったり、対応するとお客様の施術に支障が出るといった内容のものでした。

　「お客様が困っていることに関して、弊社で予約フォームを設計・実装することでお役に立てるかと思います。」と提案させていただいたところ、新たな案件を獲得させていただくことができました。お客様と対話して信頼関係を構築した上で契約が取れた時の嬉しさは今でも忘れられません。

　対面で向き合って自社製品の良さを説明する営業さんよりも、運転席と助手席のように隣り合って同じ方向、同じ目標に向けて進んでいく仲間である営業さんの方が良い関係を築いていけると気がつくことができた瞬間でした。それに仲間になれた感じがしてとても楽しかったことを覚えています。

　SEO対策やリスティング広告も担当させていただくことになり、少しずつできる仕事が増えていき、お客様の本業のお手伝いができる幅も広がっていきました。働いて人の役に立てることはこんなに嬉しいことなのかと感じたことを覚えています。

　その後、会社のフレッツ光のインバウンド営業が拡大されることに伴い、沖縄の支社に期間限定で応援に行く話を打診されました。

　当時、東京で☆Taku takahashiさんのイベントに通っていたり、ライブにいくことが楽しくて仕方なかったことに加え、友達と離れるのも嫌だなと思っていたので最初は断っていました。何回か話を受け、沖縄に住めることなんてなかなかありませんし、いいチャンスだと思って期間限定でお話を受けることにしました。

　沖縄での生活は快適そのものでした。観光に行ったり、同僚と飲みに行ったり、現地で友達ができたり、お気に入りの洋服屋さんをみつけられたり、兄夫婦の家に遊びに行ったりと満喫していました。那覇市の波の上ビーチの目の前のマンションに住んでいたので、海が近かったのもよかったです。

　沖縄の中でも県庁前にあった「おふくろ」というおでん屋さんが強烈に好きでしょっちゅう通っていました。2000円で生ビール3杯、島酒飲み放題、おばんざい食べ放題、おでん食べ放題という天国のようなお店でした。このCPの良さは驚愕でした。また那覇に行ったときには行きたいといつも思っています。

ここまで順風満帆の会社員生活のように書いてきましたが、ここにくるまでに社長の発言や方針、グレーな経営に違和感を感じることや納得のいかないことも多くなってきたため全てお話をさせていただきました。そこで意見を交わしたのですが、改善されることがなかったため1年5ヶ月で辞めさせていただくことにしました。新卒でお世話になった会社ですし、これからもっともっと恩返しをしていきたいと思っていました。仲間に恵まれたと心から思えるメンバーとも出会えたので退社の決断は悩みましたし、悲しかったです。

　チームで働くことの楽しさ

　自分が身につけた技術で人の役に立つことの楽しさ、喜び

　利益が出た時の喜び

　どんな仕事をするかも大事。でも誰と働くかも大事。

　利益を出す苦しさ

　私はこの会社でとても大切な経験させていただくことができました。この会社で出会えた仲間とは先輩後輩関係なく今でも連絡を取っていますし、この会社で働かせていただいて本当によかったなと今でも思います。

　この時に経験させていただいたことは教員になってからも様々な場面で役に立ちましたし、他の先生にはない経験でした。「本当にこのまわり道を選んでよかった」と心から思いますし、当時自分の考えは間違いではなかったことがわかりました。自分で言うのもなんですが、ファインプレーでした笑

　予定では5年間働いてから社会人枠で東京都の採用試験を受けようと考えていたので人生設計を修正する必要が出てきました。

　さてここからどんな経験を積んで教員になろう・・・

そんな中考え、チャレンジしたいと思ったのがデンマークへの留学でした。

でも遊びすぎていて留学に行くには貯金が少ない・・・そんなことから前向きなフリーター生活が始まったのでした。