利己心と利他心

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ビジネス・マーケティング
コンサル時代、「利己心と利他心」という言葉が多用されました。

利己心とは読んで字のごとく「己(おのれ)の利益のみを考える心」。
利他心とは反対に「他人の利益を与える心」。

一般的に人は利己心を求めがち、だけど利他の心が重要です、というように使われます。
利己心はわがまま。
利他心は善意の心、といったところでしょうか。

しかし、コンサルタントのある先輩は言うのです。
「利己心=利他心」であると。
つまり、自分の利益を追求することは、結果的に周りの人間にも良い影響を及ぼす。

例えばあなたが営業マンであったとする。
営業マンは業績を上げねばならない。
足を棒のようにして営業訪問し、一日何百件とテレアポするときもある。
その結果として受注が増え営業成績が上がる。
自分が良いと思うものをたくさん売って、
自分も営業成績が上がり、
購入者も良い製品を購入できて満足。

「なるほどな」と思うと同時に、これにはもう一つ付け加えねば
ならない気がしてならないのです。
付け加えるものとは、
「自分や世間一般の人が良い製品・サービスだと認識できるもので営業をしている」
という前提条件です。
これがないと、単なる押し売りとなります。
「振り込め詐欺」などは良くない例として取り上げられるでしょう。

良い製品・サービスを、
良いものであるとPRして営業活動をし、
購入者に喜んでいただき、
製造者・販売者・購入者がよろこぶ。
いわゆる三方良しです。

転職エージェントをしていると、たくさんの企業に巡り会います。
「良いものを売っているな」
「良い雰囲気の会社だな」
と思うところもあれば、もちろんその逆も存在します。
我々エージェントは、良くない企業は求職者へ紹介してはならないと考えます。

とはいえ、我々の物差しが間違っている可能性も考えられます。
良い企業であるにもかかわらず、我々の勉強不足・認識違いで
悪い会社と解釈してしまう。
あってはならないことです。

そのため我々エージェントは、日々人間力を高める必要があるのです。


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