【誰も教えてくれない】老健退去５ケースの対応方法

老健2か所で勤務歴のある作業療法士が、老健施設から退去の促し電話がかかってきたときの対応方法について、内部事情を踏まえて解決策を教えちゃいます。

【こんな人にオススメ】

・さっき老健から退去電話がかかってきて慌てている人

・老健に長く入所出来ないと聞いたけど今後が不安

・相談を受け、解決策を探していた介護相談の人

やっと入所できた老健から突然の電話が！！

「老健から出て行ってください」と言われた。

急に言われても～～～～！！

不安いっぱいでこの記事を読んでいる人もいるのではないでしょうか。

そんな人に朗報です！！

一か八かの突破方法をお伝えします。

そもそも、老健ってどんな所？

この記事を見ている人は、老健についての知識がある程度ある人たちだと思います。

もし老健について「介護施設でしょ？」ぐらいの知識しかない人がいたら、そもそもこの話についていけないです。

補足情報として、老健施設について説明します。

老健とは

介護保険が適用される介護サービスで、病院と在宅の中間地点。

在宅生活へ戻るためにリハビリを行う施設であり、入所期間はおよそ3か月。

つまりずっと入所できる施設ではないということです。

この老健の定義を念頭に、老健からの急な退去をうながされたという無茶ぶりの対応策を解説していきます。

【老健から退去を言い渡されたら】の対応策

ここからは具体的な解説をしてきます。

まず、老健から退去を促される場合には、いくつかのパターンがあります。

今回は、5つのパターンに分けて解説していきます。

1.　入院することになったため

2.　外来受診が多いため

3.　老健入所期間が長期化したため

4.　入所中にトラブルが発生したため

5.　家族の対応に不信があるため

では、解説していきます。

1-1.　最も多い理由「入院することになった」

こちらが一番多い理由です。

もうこの先が見えなくて不安になっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

入院することになって、ただでも心配で居ても経ってもいられないのに。

「老健から退去させられるってことは、それだけ状態が悪いってことなの？」

「退院できても、また一から施設探しをしないといけないの？？」

考えれば考えるほど途方に暮れますよね。。。

実はこれ、1週間以上の長期入院が見込まれる場合に言われることが多いです。

不安な気持ちはわかりますが、施設側はなぜこのタイミングで退去を言い渡すのか、運営側の立場になって考えたことがありますか？

1-2.　入院になると退去を促される。理由は簡単

入院期間中に老健施設のベッドを空けていると、タダ働きになるからです。

少し難しい話になりますが、日本には医療保険と介護保険があります。

この2つの保険体制は、同日に平行して使うことが出来ないのです。

入院で医療保険を使ったら、老健入所の介護保険は使えない。

このカラクリがあるため、老健入所中（介護保険使用時）に利用者が医療保険を使用する場合は、老健施設が医療費を10割負担で肩代わりしなければいけないのです。

しかし、入院となり手術や治療を行うことになると高額になるうえ、その費用を老健施設が10割負担となると老健施設は倒産してしまいます（涙）

だから入院になると、「老健を退去してくれ」と言われるのです。

ここまで読んで、医療保険と介護保険のカラクリが理解できましたか？

介護保険領域の老健も、存続をかけて上手く運営していかないと路頭に迷うスタッフが出てしまいます。

このような状況にご理解を示してくださる方には、ここから解決策をお伝えします！！