ベアたん、長いこと愛着障害に悩まされていました。
自分自身も悩んでいたけど、多分周囲はもっと悩んでいたんじゃないかと思います。
愛着障害とは、乳幼少期に何らかの原因により、母親や父親など特定の養育者との愛着形成がうまくいかず問題を抱えている状態のことを言います。
子供の頃にこの問題を抱えて、そのまま大きくなってしまうと「社会生活のしづらさ」を抱える状態になることも少なくありません。
愛着障害とは、乳幼児期に子どもと養育者の間に何らかの原因でしっかり愛着が形成されず、様々な問題を引き起こします。その原因には、次のようなことが挙げられます。
・養育者との離別、死別などで愛着形成の対象がいなくなる
・養育者によるネグレクト、無視、無関心
・身体的虐待を受けた
・養育者が頻繁に替わる
・養育者による厳格なしつけ、体罰を受けた
・兄弟との差別、優劣をつけられた
・褒められることが極端に少ない環境だった
他にも愛着障害となる原因はあります。ただ、これらの出来事を乳幼児期の子どもが経験することで、安心感や自分の居場所を得られずに愛着形成されないまま大人になってしまうのです。
子どもの頃に愛着形成がされなかった大人は、社会に出てから「人間関係でトラブルを起こす」「うまく自分の気持ちや考えを伝えられない」「人の目を気にしてばかりで疲れる」といった、生きづらさを感じてしまうケースが多いです。
ベアたんは1人の人に執着するのではなく、同時進行で複数人の人に執着をする状態を長く抱えました。
これはベアたん、という人の一例についてです。
これを改善するために、まず「安心できる環境づくり」を開始しました。
とはいえ、愛着障害の多くの場合は人間関係で適切な距離を取れない、という症状があります。
これを認識するため、ベアたんは「関係を書き出す」という行動を起こしました。
1人1人に対して、どういう感情で、いつもどういう態度を取っているのか。
ノートに詳しく書き出し、分析しました。
結果、周囲の複数名に強い依存状態であることがわかりました。
「人」に依存する傾向があったので、この依存先を「物事」へと変換しました。
そして、「依存する物を分散する」ようにしました。
もともと複数の強い依存症を持っていて、その症状にも悩まされていたので、依存先を絞りつつ、趣味となる物事に分散するようにしたのです。
例えば、絵を描いてみる、ドライブ(元々好きでしたが)をもっとする、洗車にチカラをいれる。
そうですね、多少お金はかかりますが、いわゆる健常者が「趣味です」というような物事に次々トライしていきました。
趣味が増えると、人間関係も増えます。
増えた先でトラブルを起こすこともありましたが、「さまざまな人間関係の構築」という経験が手に入りました。
そう、経験が増えたことで「自分から離れていかない人もいるし、離れていく人もいる」と学習したのです。
そして、「無理に人と関わらないでもいい」と知りました。
関わって、関わったら自分のものになって、というループは自分が引き起こしていると知ったのです。
大人の愛着障害の治療にはポイントがあります。
1.安全基地を作る
2.困っていることを整頓する
3.無理に人と関わらない
この、安全基地を作るところまでの道のりは長いです。
ベアたんは距離感がバグっていたので、「すぐに人を信用する」ところがありました。
それは、前述した書き出したときに、「会ってすぐ信用して裏切られる(と感じている)」パターンが多かったことから気づきました。
また、よくある症状ですが「人間関係を試す」クセもありました。
傷つけてみたり、離れてみたりして「やっぱりお前は俺のものじゃないんだ」と試すのです。
そのことも書き出したことで気づきました。
整頓はとても大切です。
自分のクセを見抜くことができます。
周囲にもいましたが、愛着障害の多くの場合、急に距離感を縮めすぎる人が多かったです。
自分もそうでした。
なので、「ゆっくり話す」「ゆっくり知る」「なんでもかんでも根掘り葉掘りいきなり聞かない」ように心がけるようになりました。
会話を積むって、とても大切なんです。
あとは、愛着障害を引き起こした原因から、物理的に距離を置きました。
ストレス源ですからね。
ベアたんの場合、愛着障害が「落ち着いたかな」と言えるまで、実に25年ほどかかりました。
いや、もっとかかっているかもしれません。
自分が愛着障害かな、と感じたら、まずはサポートの扉を叩いてください。
心療内科、精神科は怖いところではありません。
風邪を引いたら内科に行くように、心の調子が悪いときは通っていいんです。
そして、こうしてココナラで相談業務をたくさん出品している人もいます。
ひとりじゃないこと、感じてください。