充実医療にはお金もかかるという問題

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 前回の記事で、病院・病床数ならびにCTやMRIといった先端医療機器の充実度で、高知県が非常に高いことがわかりました。

 医療を受けるなら高知、と言えるかもしれません。

 ただし、気になるデータもあります。病床数とMRIでトップ、CTでも2位につけている高知県は、1人あたり入院医療費でも他を圧倒して高いのです。

 高知県の1人あたり入院医療費は全国でただ1県、21万円を超えています

 2番手の鹿児島県は19万円にも届いていませんから、高知の突出ぶりがわかります。

医療におけるバランスを考える

 ここまで見てきた数字から、病床がたくさんあるがゆえに(必要なくても)入院させる、CTやMRIなどの機器があるから(必要なくても)検査する――といった流れになっている可能性がある、と考えられます。

 CTやMRIの導入には億円単位の大きな投資が必要となりますから、なるべくたくさん使って費用を回収したいというモチベーションが生まれても不思議ではないでしょう。

 これを無駄ととらえるか、備えあれば憂いなしととらえるかは人それぞれだと思います。

 薬漬け医療や検査漬け医療にはかねてより批判も大きいところ。何でもあれば安心、というのではなく、バランスを考えることが重要ですね。
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