ペットロスとぬいぐるみ

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コラム
ペットを飼われた経験のある方は皆さん通って来られたペットとのお別れ
私も2度、愛犬との悲しいお別れを経験しました。

1度目は今から18年前。長男が小学生の時にペットショップで出会ったポメラニアンでした。思慮深くおっとりとした優しい性格の男の子でした。この子が逝ってしまい、二度と悲しい思いはしたくないとペットは飼わないつもりで半年が経過しましたが、ペットロスは癒えずにいました。

そんな時に里親を探している犬がいるけどどう?とご近所さんからお声がかかりました。2歳のヨークシャテリアでブリーダーで赤ちゃんを産んでいた子でした。「ペットロスはペットでしか癒せない」を半年間ずっと実感していたところなので、早速会いに行き、即決で譲ってもらいました。

特殊な環境で育ったためストレスを抱えていて、抱くとこの子のストレスが私の体に伝わるのを感じるほどでした。けれども次第にのびのびしたヤンチャ娘に育ったこの子は私にとってかけがえのない存在になりました。長男が独立し、元夫との別居や離婚でひとりになった私を10年もの間この子が支えてくれました。そして、再婚して1年ほど経った頃、天国へと旅立ちました。

今度は自分の年齢も考えて、辛くてもペットはもう飼わないと心に決めていましたが、思いのほかロスから立ち直るのには時間がかかります。そんな自分と向き合いながら「無理して立ち直ろうとしなくていいんだ。ペットロスである自分の気持ちを受け入れて悲しいときは悲しみ、泣きたければ泣いてもいいんだ」と気づきました。

そしてこの前のこと、偶然ひょんなことから犬のぬいぐるみを買うことになりました。犬種は違いますが、大きさと色と触った感じが似ているところが決め手?です。結局はペットの代替でロスを癒そうとしてる?いい歳した大人がぬいぐるみ?と自分でも少々引きます。でも、いいんです。それもこれも私なんですよね。この出会いが私の心に安らぎを与えてくれ、より心豊かに過ごせそうな予感がしています。
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