言葉の大切さ プロポーズ編

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コラム
前回までの3回は大人婚活のすすめシリーズで私の思うことをお伝えしてきました。今回からは世代問わずコミュニケーションについて語らせて頂こうと思っていたのですが、その矢先!しでかしてくれました、おっちゃんが・・・
は?なんの話?

ですよね・・・・スンマセン・・・しかもなんで急に大阪弁?
NHKの朝ドラなんて見てる人、そんなにいないとは思うのですが、
今放送中のNHK朝ドラ「舞いあがれ」の話です。

ヒロイン舞(福原遥)の親友久留美(山下美月)の両親は久留美が幼いときに離婚、以来父佳晴(松尾諭)と二人暮らし。佳晴は一流のラガーマンだったが怪我で選手生命が絶え、自暴自棄になり、それが原因で妻が出て行った経緯である。仕事が長続きせず何かと娘に心配をかけているおっちゃん。そんな佳晴の支えになっているもうひとりの存在がカフェ「ノ-サイド」を営む津田道子(たくませいこ)というしっかり者の女性。佳晴は道子に好意を寄せており、ある日プロポーズをしようと試みる。

場面はノーサイドのカウンター 店内には他のお客さんもいる
佳晴:(カウンター越し なかなか口火を切れずにいるが、やっとの思いで)
   結婚せえへんか。
道子:あんた本気で言うてるの?
佳晴:ほら、津田さんみたいにしっかりした人と一緒になったら久留美も安心するし、老後も安泰や。
道子:帰り。アホ。誰があんたの家政婦なんねん。

これを読んだ方は全員がそりゃあかんやろと思われると思います。
この記事を書く前にGoogleでドラマのあらすじを確認したところ、
「プロポーズの言葉を間違え、ふられる」と書いてありましたが、私から、
いえ女性から見るとありえへん!ですよね~
娘の久留美にもこっぴどく叱られていました。

では、どこがありえへん!のか具体的に検証してみましょう。

①シチュエーション 他のお客さんがいる店内、しかも道子はこの店のオーナーなので、この場でそういう話をされるのは困るに決まっていますよね。
相手の立場を全く配慮していません。
②ほら、津田さんみたいにしっかりした人と一緒になったら久留美も安心するし、老後も安泰や。
これでは自分の相手に対する思いや気持ちが全く表現されていません。
そのうえ自分にとってのメリットを並べているだけで、受け手側からすると老後の面倒見てほしいと言ってるの?家政婦代わりに結婚してほしいの?と聞こえてしまいます。やっとの思いで「結婚せえへんか?」と伝えたところ
道子から「あんた本気で言うてるの?」と切り返され、照れと言葉の準備がなかったことから出てしまったフレーズであろうことは理解できますが、ありえないですよね。

※ドラマでは後日プロポーズをやり直し、めでたくOKしてもらえました。

私は道子の「誰があんたの家政婦なんねん。」にとても共感しました。
結婚相談所の入会時のカウンセリングでお話を聴くと、シニア世代の男性の多くは結婚相手に家事や自分の老後の面倒を求めている方が多かったです。
そのような方に対しては十分お話を伺った上で「それでは家政婦さんを雇われたらいいんじゃないですか?」「介護ならヘルパーさんにお願いすれば済みますよ」と少し意地悪かもしれない受け答えをすることにしていました。
そうすると不思議なことに殆どの方が家事や介護といった言ってみれば物理的なことではなく、素直な気持ち、寂しさ、孤独さなどを切々と語ってくださり、人生のエピローグを共に歩むパートナーを探したいという気持ちで婚活をスタートされておりました。

プロポーズといっても基本的には自分の素直な気持ちを伝えれば良いのです。
自分が相手に対しての気持ちは?
自分は相手とどうしたいのか?
その気持ちがまっすぐに相手の心に伝わるように・・・









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